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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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こんにちは。著作権に関してお聞きします。 趣味で、ディズニーキャラクターのヴィンテージシーツをリメイクしてポーチな

解決済みの質問:

こんにちは。著作権に関してお聞きします。
趣味で、ディズニーキャラクターのヴィンテージシーツをリメイクしてポーチなどのハンドメイド雑貨を作っています。
そのポーチを自分で使い持ち歩いていたところ、友達が気に入り作ってほしいと言われプレゼントをしました。
すると、その友達から今度は自分が友人にプレゼントしたいか らお金をだすので作ってほしいといわれたので
材料費+数百円の手間賃をもらいました。

その後、私の友達は他の方にも声をかけられたらしく何個か作ってほしいと言われたため作ってお金を頂きました。
徐々に口コミでひろがり私自身に直接オーダーしたいとゆう方まで出てきてしまいました。
そこで、お聞きしたいのですがこの行為は著作権の違法ですか?

また、フリーマーケットへの出店も進められていますがこういったものをフリマで売ることは違法なのでしょうか?
フリマやオークションなどで、このようなキャラクターシーツやキャラクターの生地を使って作っているハンドメイド作品を販売しているのをみかけますが、どこかに許可を得て販売しているのでしょうか?
教えてください。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

知的財産権を専門としている弁理士です。

 

結論から申しますと質問者様の行為は著作権のうち複製権(著作権法(以下「著」とします)21条)の侵害に当たります。

 

まず、アニメとは別個にキャラクターそのものを、すなわちアニメに具体的に表現されたのではなく、アニメ全体を通じて形成される登場人物などの名称、姿態、役割を総合した人格については、著作権法上、保護されないとする考えが主流です。

 

しかし、キャラクター自体の著作物性が否定されるからといってアニメのキャラクターが保護されないかといいますとそうではありません。アニメの著作権によってキャラクターも間接的に保護されます。

 

そこで、著作権法上、複製とは、印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいいます(著2条1項15号)。これは複製手段を問わず、有形的に再製されたものはすべて複製になるということです。

 

そのため、ご質問にありますように著作権法上の保護対象となるディズニーキャラクターのヴィンテージシーツをリメイクしてハンドメイド雑貨に使用する行為は有形的に再製する行為ですので複製となります。

 

他方、その複製が私的に使用することを目的とする限りにおいては、複製権の侵害とはなりません(著30条)。

 

私的使用の目的とは、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的として、その使用する者が複製する場合をいいます。

 

この「個人的に」の意味ですが、

「一人で」という趣旨であり、組織的な活動の一環として行われる場合には「個人的」とは解されません。例えば「企業その他の団体内においてのみ従業員が業務上利用するための複製は、仮に従業員のみが利用する場合でも許されません」。その個人が何らかの組織の一員としてその組織の目的遂行の過程において複製する場合は私的使用とはなりません。

次に「家庭内」の意味ですが、

これは字義通り「同一家庭内」の意味であり、複数の家庭内での使用は許されません。

そして「その他これに準ずる限られた範囲内」の意味ですが、学者さんは一般的には以下のように説明しています。

「複製をする者の属するグループのメンバー相互間に強い個人的結合関係のあることが必要で、部数を限定して自分と付合いのある友人に配布するような場合は該当しない。典型的には、社内の同好会とかサークルのように10人程度が一つの趣味なり活動なりを目的として集まっている限定されたごく少数のグループをいう」。

「一家族の人数を大きく上回らない程度のところに使用されることが必要となろう。くわえて、家庭内に準ずるという基準は・・・。単に人数の問題ばかりではなく、複数の人間の間に家庭に準ずる個人的なつながりがあることが必要であると理解されている・・・。具体的には10名程度までのサークルや同好会で楽譜のコピーを配ったり、10名程度の範囲内でアニメのパロディの同人誌を配布する行為などがこれに該当することになろう」。

「これに準ずる限られた範囲内」に該当するためには、相手方との間に家族に準ずる程度の親密かつ閉鎖的な関係があることが必要であり、相手方が不特定の者であってはならない。不特定なら「公衆」への提供となり、公衆への提供が「これに準ずる限られた範囲内」であるとは到底考えられないからである。また、メンバーが常時変更し、新旧メンバーを総体してみると、家族に準ずる程度の閉鎖的な関係が認められない場合には、「これに準ずる限られた範囲内」とは解されない。」

上記の見解を踏まえますと、不特定の方から依頼されてキャラクターを複製したハンドメイド雑貨を販売したり、フリーマーケットへ出店する行為は、私的使用を目的とするものとはいえず複製権の侵害になると思われます。

なお、フリマやオークションなどで販売されているキャラクターシーツ等を使って作っているハンドメイド作品は、著作権(譲渡権(著26条の2第1項))が消尽して、効力が及ばないものであるか(著26条の2第2項)、そうでなければ違法物ということになります。

 

譲渡権とは、「著作者は著作物をその原作品又は複製物の譲渡により公衆に提供する権利 を専有する。」というものです。

 

ただし、この譲渡権は、著作権者又はその許諾を得た者により公衆に譲渡された著作物の原作品又は複製物には及ばない等の一定の制限があります。

 

したがいまして、キャラクターが使用された商品を正当に購入した者がそれを販売する行為は違法とはなりません。

 

質問者: 返答済み 4 年 前.
回答ありがとうございます。ただ、今一つわからないのが「これに準ずる限られた範囲内」の定義です。
不特定多数の方に販売したりあげたりしてはいけないとゆうことはわかりました。なので、フリマやオークションなどがだめなのもわかります。
では、私自身が友達にお金をもらって作ってあげたりプレゼントした行為は違法になるのでしょうか?
今までに兄弟を含め4、5人に出産祝いとしてプレゼント したり友人数人からはお金をもらってつくりました。
このレベルだと私的使用にはあてはまらないのでしょうか?
また、生地を販売している手芸屋がキャラクターなどの生地を使い有料で幼稚園の通園バックを作ったりしているのも違法ですか?

手芸屋に頼むと高いとの事で知人から材料持ち込み+手間賃を払うのでつくほしいと頼まれました。
うけてもいいのでしょうか?
専門家:  patent777 返答済み 4 年 前.

まず、兄弟であれば個人的な結合関係があるといえるので問題はないと考えられます。

 

友人については、様々な親密レベルの友人が存在するはずです。

そのような友人のうち、先に述べましたように例えばメンバーが常時変更するものではなく、メンバーが特定されている10人程度の同好会やサークルに属しているほどの親密で閉鎖的な関係の友人であれば私的使用の目的での使用となり、それほどの親密関係がない友人であれば、私的使用の目的での使用とはいえない、というのが私的使用の目的か否かを判断する上での一つの目安ということです。

 

実際に裁判所で争うこととなった場合には、個別的、具体的な事案に応じて判断されることとなりますが、それがどのように判断されるかを予測する上において、上述した目安が参考になるということです。

 

それから、もう一つご説明したいことは、著作権法30条1項柱書には「・・・使用する者が複製すること」とあります。

 この規定は、著作物を使用する者自らが複製をすることが必要であることを意味します。例外として、使用する本人との関係で補助的な立場にある者(例えば,親のために子供が複製する等)が本人に代わって複製することは許容の範囲に収まります。

 

しかし,使用する本人からの注文によりお金をもらって複製する行為は、複製を業とする者が行う複製となり,もはや私的使用の目的のための複製から逸脱すると考えられています(「著作権法・第2版」斉藤博 有斐閣)。

 

なお、手芸屋につきましては、キャラクターが描かれている生地が譲渡権者又はその許諾を得た者により公衆に譲渡されたものであれば、それをそのまま使用する場合は譲渡権が及びませんが、購入した生地のキャラクターを複製したものをバッグに使用して販売する行為は違法になると考えられます。

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