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yo-shi
yo-shi, 一級知的財産管理技能士(コンテンツ専門業務)
カテゴリ: 特許・商標・著作権
満足したユーザー: 236
経験:  中央大学法学部・文学部卒業。出版社にて校正・編集業務に10年以上従事。書籍の著作権問題に詳しい。
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現在著作権が切れた映画を二次使用して (具体的には特定の箇所を繋ぎ合わせて別の映像として発表する、といった形です)

質問者の質問

現在著作権が切れた映画を二次使用して
(具体的には特定の箇所を繋ぎ合わせて別の映像として発表する、といった形です)
プロモーションビデオを制作したいと考えているのですが、
著作者人格権の同一性保持権に引っかかるのではないかと指摘されました。

過 去に以下の様に映画に合成したPVが作られています。
http://www.youtube.com/watch?v=2iwEyX8TF-o

そういった方法で著作権が切れてパブリックドメインになっている映画を使用出来るのか、
また出来ないのであればどうしてなのか教えていただきたいです。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  yo-shi 返答済み 5 年 前.
はじめまして。
実際に制作する時には、もう少し細かく注意する事項がある場合がありますが、まずは一般論を書いてみます。

想定されている方法は、基本的には問題ありません。
パブリックドメインになったということは、著作者人格権は消滅しています。
(著作権は相続されますが、著作者人格権は著作者の死亡によって消滅します)

ただし注意しなければならないのは、著作権法60条の規定です。

著作物を公衆に提供し、又は提示する者は、その著作物の著作者が存しなくなつた後 においても、著作者が存しているとしたならばその著作者人格権の侵害となるべき行為をしてはならない。ただし、その行為の性質及び程度、社会的事情の変動 その他によりその行為が当該著作者の意を害しないと認められる場合は、この限りでない

つまり、著作者が死去した後でも、著作者が生きているとしたならば人格権侵害となるような行為は、してはならないとされているのです。これによって、著作者人格権はほぼ永久に保護されることになります。

では著作者人格権(同一性保持権)を侵害する行為とは、どういう行為でしょうか。

著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。」(20条)

著作者の意に反して変更することだ、と書かれています。
しかしながら、著作者が死去した後は、どんな行為が「意に反する」のか、分かりません。
(尋ねられませんから)
そこで著作権法60条ただし書き(下線部分)で、
「その行為が当該著作者の意を害しないと認められる場合」
は、改変を認めています。

★結論を申しますと、作り直したプロモーションビデオが、原著作物の趣旨とあまりに懸け離れたものになったり、著作者や遺族が見たら憤慨してしまうような作り方をすると、問題になるおそれがある、ということです。
よく例に出されるのは、芸術品をアダルトサイト等で猥褻な利用をする場合です。
そうでなければ、繋ぎ合わせることは可能です。
このような利用方法を認めなければ、著作権(翻案権)の保護期間を定めて、経過後はパブリックドメインにするという著作権法の趣旨にも違う結果となってしまうと考えます。

お答えは以上です。
「★」以下の部分に特にご注意いただければと思います。
よろしくお願いします。


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主に校正を仕事としてきたため、書籍の著作権問題には特に精通しています。「著作権は怖いモノ」という意識が少しでも軽くなるお手伝いができれば、と思います。

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