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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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webサイトやスマートフォン用のアプリをつくろうと考えています。 内容は、料理やカクテルの紹介です。料理や、カクテ

質問者の質問

webサイトやスマートフォン用のアプリをつくろうと考えています。
内容は、料理やカクテルの紹介です。料理や、カクテルは、基本的に調理法や製法がほぼ同じのため、
他のサイトや出版物と似たような傾向になると思うのですが、その場合、著作権に触れないようにするにはどうすればよいのでしょうか?たとえば、カクテルは、入れる順番、使用するグラス、使用する ものが決まっております。しかも製法は、シェイク、ビルドなどと決まっています。なかなか説明に違いを生むのが難しいと思うのですが...また、料理では、調味料の入れる量は変わりますが、近いものになってしまうと思います。この場合どうすればよいのでしょうか?
それと、カクテルや料理の名称で「ゴーヤチャンプルー」「マルガリータ」「ソルティドッグ」など、名称に著作権はありますか?
お手数をおかけしますが、ご回答いただけますと幸いです。
(料理もです。特別なものを除いてということで..)
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

知的財産権を専門としている弁理士です。

 

質問者様が作成しようとしているサイトやアプリが出版物の複製や翻案に該当しなければ著作権侵害にはなりません。

そのため、複製ないし翻案とならないように作成する必要があります。

 

複製とは、印刷、写真、複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいいます(著作権法(以下単に「著」とします)2条1項15号)。

 

もう少し具体的にご説明しますと、複製概念を確立した有名な最高裁の判例では、複製とは「既存の著作物に依拠し、その内容及び形式を覚知させるに足りるもの」と判示しています。

 

そのため、例え出版物と同じ内容のものを作成したとしても、その出版物を見ずに(依拠せずに)偶然に作成したものであれば複製とはならず、著作権侵害にはなりません。

 

ただし、訴訟となった場合に依拠していないことを証明するのは難しいですね。

 

著作権法の保護対象である著作物とは、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」(著2条1項1号)です。

したがいまして、本事案のように調理法や製法そのものにつきましては著作権法上、保護対象とはならず、それらの方法を「創作的」に「表現」したもの、例えば料理本について保護されるものです。

ですので、例え、出版物に記載されている料理方法と同じ料理方法のサイトであっても、その方法の「表現」の仕方が異なっていれば別の著作物となり、複製となはりません。

 

既存の出版物の料理方法と同じ料理方法の記載であっても、その表現方法に質問者様独自の創作的ないし独創的な表現方法が加えられていれば、複製にはならないということです。

その創作性の程度は、先の最高裁の判例に言う、既存の出版物の形式および内容を覚知させない程度の創作性であればよいということになります。

 

例えば、出版物に記載されていない、料理方法の手順を示した図やイラスト、写真などを多数使用したり、色彩を多様したり、内容は実質的に同じであっても、文章表現を変えたり、記載順序を変えたり、食材や原材料の解説(産地、販売地、旬な季節・・・)、シェフのコメントを入れたり、といった出版物に記載されていないような工夫などをするようなことです。

 

ただし、この場合に使用する写真については、他人の写真には著作権が発生している可能性もありますので、注意する必要があります。図やイラストなどについても同様です。

 

次に翻案についてですが、翻案とは、出版物に修正増減を施し、創作性のある表現を付加しても、そのサイトやアプリが、出版物に依拠し、かつ、出版物(原著作物)の表現上の本質的な特徴を直接感得することができる場合をいいます。

そして、そのように翻案されたのであれば、そのサイトやアプリは出版物の翻案となって、著作権侵害となります(著27条)。

 

 すこし、ややこしい表現で理解し難いかもしれませんが、大雑把に言いますと、複製といえるほどには出版物(原著作物)と近似していないが、全く別の著作物ともいえない著作物(サイトやアプリ)。あるいは、複製といえるほどではないが、それでもなお、そのサイトやアプリから出版物(原著作物)を直接想起させるほどに似ているといったようなものです。

 

 実際には、どのような行為が翻案に該当するかは、著作物の種類や表現態様などによって異なり、確定的な基準は存在せず、ケース・バイ・ケースで判断せざるをえません。また、複製と翻案の厳密な境界も存在しないのが実情です。

 

そのため、上述しましたように、出版物に質問者様の創作を加えるに際して、多少、異なる程度では、すなわち、出版物を直接感得させるレベルのものに過ぎない程度では、翻案と判断される可能性があるということです。

 

したがいまして、そのように判断されないレベルまで表現を改変する必要があるということです。あくまでも「表現」が類似するか否かですので、記載されている実体的な内容、入れる順番、使用するグラス、製法、調味料の量が同一か否かで判断されるものではない点にご注意ください。

 

それから、「ゴーヤチャンプルー」「マルガリータ」「ソルティドッグ」など、名称には原則、著作権は発生しません。

 

著作物は先にも述べましたように「思想または感情を創作的に表現したもの」ですので、短文に思想や感情が創作的に表現されていると判断されるのは稀であるという理由です。

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専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

ご承諾していただきましてありがとうございます。

著作権の保護対象が実体的な内容ではなく「内容の表現」である点は誤解が生じやすいので十分ご注意してください。

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