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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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著作権なのでしょうか…? はじめまして。 よろしくお願いします。 地元の骨董市で昭和初期頃(正確な年代

解決済みの質問:

著作権なのでしょうか…?

はじめまして。
よろしくお願いします。

地元の骨董市で昭和初期頃(正確な年代は解りません)のレトロで可愛らしい粉薬の外装外袋の原紙を買いました。
昔懐かしい絵柄や旧仮名使いの効能書きなどがとても素敵で可愛らしく、自宅プリンターでコピーをして袋状に糊づけし、薬袋を製作しました。ぽち 袋のような感じです。

趣味の手作り感覚でオークションに出品し、安値で販売をしていました。

この度雑貨やさんに商品として納品してほしいとの依頼があり悩んでいます。

薬袋には製薬会社の名前があり、現存する製薬会社もあるようです。
その原紙自体は破棄処分された骨董品だと思うのですが
これをコピーして商品として販売する事は違法なのでしょうか…

私としては、営利を目的とするものではなく、趣味の手作り小物として製作し、欲しい方が居たら実費でお譲りするというつもりでおりました。

製薬会社さんに問い合わせをして了承を貰うというような事は出来るのでしょうか…?
またその際に発生するであろう手数料などはどのくらいなのでしょう?

趣味であれ現存する製薬会社の名前の入ったものを販売する事はやめるべきなのでしょうか?

教えてください。よろしくお願いします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

知的財産権を専門に扱っている弁理士です。

 

本事案におきましては著作権の他に商標権と不正競争防止法の商品等表示との関係が出てくると思われます。

 

1.著作権について

 

粉薬の外装外袋の原紙が著作物(著作権法(以下単に「著」とします)2条1項1号)に当たるとした場合、それを用いて薬袋を制作し、かつ、販売する行為は、著作権のうち複製権(著21条)を侵害し、その原紙が不法に小売店に卸しされたものであれば譲渡権(著26条の2)侵害となります。

 

私的使用を目的とする場合は、侵害となりませんが(著30条)、私的使用を目的とする複製とは、「個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とし、かつ、その使用する者が複製すること」をいいます。

 

したがいまして、コピーして商品として販売する場合は、私的使用を目的とする複製とはなりません。

 

一方、著作権の保護期間は、原則として著作者の死後50年ですので(著51条2項)、この期間を経過している場合には、著作権者の許諾を得ずにコピーして販売しても著作権侵害とはなりません。

 

本事案の原紙は昭和初期のものとのことですので、著作者の死後50年を経過している可能性も考えられます。

 

また、著作者には、著作権の他に著作者人格権という権利も有しています。この人格権には公表権(著18条)、氏名表示権(著19条)、同一性保持権(著20条)が含まれます。

この人格権は著作者の死後50年を経過しても保護対象となります(60条1項、116条、120条)。ただし、販売された原紙をそのままコピーして薬袋を制作している場合には、人格権侵害にはならないと思われます。

 

したがいまして、著作権については、著作者の死後50年が経過していれば権利者の許諾なく、薬袋を制作して販売でき、死後50年が経過していなければ著作権者の承諾を得る必要があります。

 

2.商標権について

 

商標権侵害とは、「正当理由・権原なき第三者が、指定商品等又はこれに類似する商品等に登録商標もしくはこれに類似する商標を使用し又は一定の予備的行為をすること」をいいます(商標法(以下単に「商」とします)25条、37条等)。

 

また、この「使用」とは、商品やその包装に商標を付する行為、その付したものを譲渡等する行為などをいいます(商2条3項各号)。

 

本事案について考えますと、制作した薬袋には現存する製薬会社の名前が入っているとのことですので、その名前が登録商標又は類似商標であるならば、製薬会社は商標権を有しているので、その名前の入った薬袋をその指定商品等又は類似商品等に使用した場合は、製薬会社の商標権侵害となります。

 

なお、その製薬会社の指定商品は医薬品と考えられるので、薬袋にその名前を付している態様で使用すると、指定商品の包装への登録商標の使用となり、商標権侵害となりますが、その袋を薬袋としてではなく、小物入れなど、医薬品(指定商品や類似商品)の包装以外の用途のものとしてその名前を使用する場合には商標権侵害とはなりません。

 

また、商標権の存続期間は10年ですが、更新登録の申請を繰り返すことによって半永久的に存続する権利です(商19条)。反対解釈として更新登録申請をしていない場合は、商標権は消滅していることとなります。

 

さらに、登録商標を継続して3年以上使用していなかったり、不正な使用をしているような場合には、審判によって商標権を消滅させることができ(商50条、51条等)、侵害として訴えることもできません(商39条で準用する特許法104条の3)。

 

したがって、商標権が存在しているか、更新登録をしているかをお調べになって、商標権が消滅していれば、許諾なく使用できます。調査方法は特許庁のホームページから「特許電子図書館(IPDL)」にアクセスして無料で調べることができます。

 

商標権が存続している場合は、商標権者たる製薬会社がその登録商標を継続して使用しているか、不正使用していないか、などを調べる必要があります。この調査は個人的には難しいので、特許事務所に依頼するか、日本弁理士会や発明協会に相談してみることをお勧めします。まずはホームページにアクセスしてみてください。

 

また、指定商品が何であるかも調べて、おそらく医薬品であると考えられますが、それ以外の商品も指定商品として登録してある可能性もありますので、指定商品や類似商品以外の商品の包装として、その名前を使用するか、あるいは名前の部分を削除して袋を製作すれば商標権侵害の問題は生じません。

 

3.不正競争防止法の商品等表示

 

商標権が存在していなくても、その製薬会社の名前(商品等表示)が周知ないし著名であれば、その使用や使用した商品(薬袋)を譲渡等する行為は不正競争行為となり(不正競争防止法(以下単に「不」とします)2条1項1号、2号)、民事ないし刑事罰の対象となります(不3条、4条、21条2項)。

 

したがいまして、名前の部分を削除してご使用になるのが最も簡便な方法かと思われます。

 

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