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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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昨年亡くなった父が書き残した昭和初期の思い出の原稿の私費出版を、供養のため計画しています。画像がないとイメージが湧か

解決済みの質問:

昨年亡くなった父が書き残した昭和初期の思い出の原稿の私費出版を、供養のため計画しています。画像がないとイメージが湧かないため、当時の風俗、出来事の写真などを挿絵代わりに挿入したいと考えています。その際、インターネットのウィキぺデアなど、公開画像を取り込んで使用可能でしょうか。販売目的ではなく、身近な親戚などに配布するのみです。著作権などの問題が発生するでしょうか。
よろしく御教示お願いいたします。
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

知的財産権を専門としている弁理士です。

 

インターネットで公開されている画像は、思想または感情を創作的に表現したものであれば、著作物となり(著作権法(以下単に「著」とします)2条1項1号)、著作者は著作者人格権(著18条~20条)と著作権(著21条~28条)を有します。

 

画像(写真の著作物)は、創作性を認めることのできない自動証明写真、プリクラ、監視カメラの写真や、写真を複製手段として使った場合、例えば、芸術作品などを忠実に再現した複製写真を除き、著作物性が認められると思われます。

 

そのため、著作権の保護期間が満了している場合(原則、著作者の死後50年(著51条2項)、例外あり)を除いて、原則として公開画像を利用するには、著作権者の承諾が必要となります。

 

ただし、例外として、「私的使用のための複製(著30条1項)」に該当する場合には、承諾なく利用することができます。

 

以下に「私的使用のための複製」についてご説明します。

 

著30条1項柱書には「著作権の目的となっている著作物は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用することを目的とするときは、・・・、その使用する者が複製することができる。」と規定されています。

 

そこでまず、「個人的に」の意味ですが、

「一人で」という趣旨であり、組織的な活動の一環として行われる場合には「個人的」とは解されません。例えば「企業その他の団体内においてのみ従業員が業務上利用するための複製は、仮に従業員のみが利用する場合でも許されません」。その個人が何らかの組織の一員としてその組織の目的遂行の過程において複製する場合は私的使用とはなりません。

 

次に「家庭内」の意味ですが、

これは字義通り「同一家庭内」の意味であり、複数の家庭内での使用は許されません。

 

そして「その他これに準ずる限られた範囲内」の意味ですが、著作権の学者は、以下のように説明しています。

 

「複製をする者の属するグループのメンバー相互間に強い個人的結合関係のあることが必要で、部数を限定して自分と付合いのある友人に配布するような場合は該当しない。典型的には、社内の同好会とかサークルのように10人程度が一つの趣味なり活動なりを目的として集まっている限定されたごく少数のグループをいう」。

 

「一家族の人数を大きく上回らない程度のところに使用されることが必要となろう。くわえて、家庭内に準ずるという基準は・・・。単に人数の問題ばかりではなく、複数の人間の間に家庭に準ずる個人的なつながりがあることが必要であると理解されている・・・。具体的には10名程度までのサークルや同好会で楽譜のコピーを配ったり、10名程度の範囲内でアニメのパロディの同人誌を配布する行為などがこれに該当することになろう」。

 

「これに準ずる限られた範囲内」に該当するためには、相手方との間に家族に準ずる程度の親密かつ閉鎖的な関係があることが必要であり、相手方が不特定の者であってはならない。不特定なら「公衆」への提供となり、公衆への提供が「これに準ずる限られた範囲内」であるとは到底考えられないからである。また、メンバーが常時変更し、新旧メンバーを総体してみると、家族に準ずる程度の閉鎖的な関係が認められない場合には、「これに準ずる限られた範囲内」とは解されない。」

 

したがいまして、ごく少数の親戚に配布する程度であれば問題はないと思われます。

 

なお、利用に際しましては、その使用する者がご自身で複製しなければならず、他人に依頼して複製することはできませんので、ご注意ください。

 

 

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