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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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静岡のお茶屋でSDR48と言う100g袋詰商品を出そうと思っているのですがSDE48と言うグループの商標権が登録され

解決済みの質問:

静岡のお茶屋でSDR48と言う100g袋詰商品を出そうと思っているのですがSDN48と言うグループの商標権が登録されており、茶も含まれています。類似品にあたるのでしょうか?○○○48とか47ではすべて類似品にあたり問題があるのでしょうか
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

知的財産権を専門に扱っている弁理士です。

 

商標の類否は、原則として商標の構成自体によって判断します。即ち外観、称呼、観念を要素として、これら三つの要素のうち一以上で類似と判断されれば、商標の構成上は類似と判断されます。

 

「外観類似」とは、商標の構成を視覚により観察した場合にその外観形象が識別標識として相紛らわしいことをいいます。

例えば、「ライオン」と「テイオン」、「P&K」と「P&R」、「LINDE」と「LINDA」などは外観類似となります。

 

「称呼類似」とは、商標を構成する文字・図形等から生じる呼び名が相紛らわしいことをいいます。

例えば「NHK」と「MHK」、「エトワール」と「エトラール」などは称呼類似となります。この例では、外観も類似と判断される可能性があります。

 

「観念類似」とは、商標を構成する文字・図形等から生じる意味・内容において相紛らわしいことをいいます。

例えば、「キング」と「王様」、「OCEAN」と「大洋」等は観念類似となります。ただし、需要者等が直ちに理解し直感し得るものでなければなりません。例えば「椿」と「カメリヤ」のごとく、辞書を引いて初めて同様とわかるようなものは観念類似とはなりません。

 

また、指定商品又は指定役務の類否も判断されます。商標の構成自体が同一または類似であっても、指定商品・指定役務が非類似であれば、商標は非類となります。

 

さらに、侵害か否かを判断する場面においては、上述しました商標の構成自体の類否判断に加えて、取引界の一般的経験則も考慮して類否が判断されます。

 

取引界の一般的経験則とは、「商標の採択の傾向」、「商標権者の商標の使用の有無」、「使用者の商標の使用態様」、「登録商標の周知著名度」、「商標権者と使用者の製造販売地域ないしは営業地域」、「近似商標が多数存在するといった商標の現存状況」などの取引の実情を考慮して、類否判断されます。

 

「商標の採択の傾向」とは、例えば、商品が「薬剤」であれば「ドイツ語風」に、「化粧品」であればフランス語風に、「刃物」や「清酒」では漢字が、商標として採択される傾向にある、とったことです。そのため、その業界で採択される傾向にある商標の使用は、類否判断にあたって大きな影響を与えないということになります。

 

「商標権者の商標の使用の有無」とは、商標権者が自己の登録商標を使用いていれば、使用していない場合と比較して、出所混同のおそれが高まり、類似と判断される要素となります。

 

「使用者の商標の使用態様」とは、使用者が登録商標と同一または類似する商標を使用していたとしても、自他商品等識別機能ないし出所表示機能を発揮するような態様で使用していない場合には、非類似と判断される可能性があります。

 

例えば、登録商標「TOYLAND」を直接、商品「玩具」やその包装に付して販売している場合は識別機能を発揮するような態様としての使用となり、商標が類似と判断されますが、同じ登録商標「TOYLAND」の使用であっても、それをデパートの玩具売り場に使用した場合は、単に玩具の売り場自体を指示するためにのみ用いているため、商標が非類似とされます。

また、登録商標「コカコーラ」を指定商品「シロップコーラ飲料」の容器の中央に付して場合は、識別機能を発揮する態様となり、登録商標を指定商品「シロップコーラ飲料」に使用したことなりますが、その登録商標を容器の底に付した場合には、指定商品ではなく、容器に対する使用となり、識別機能を発揮する態様での使用とはならず、商標の使用とはなりません。

 

「登録商標の周知著名度」とは、登録商標が周知著名であれば、その登録商標に近似する商標に接した需要者は、周知著名な登録商標を想起する可能性が高くなるので出所混同のおそれが大きくなる傾向にあり、商標が類似すると判断される要素となります。

 

「製造販売地域ないしは営業地域」とは、商標の構成自体が類似していても、製造販売地域が遠く離れている場合には、出所混同が生じず、商標が類似しないと判断される要素となります。特に、第三者の使用している地域で、その第三者の商標として周知となっている場合には、登録商標と非類似と判断される可能性が大きくなります。

 

「近似商標が多数存在するといった商標の現存状況」とは、近似する商標が多数存在する業界では、構成上の僅かな差異にも注意が払われる傾向にあるため、出所混同が生じにくくなり、商標が類似しないと判断される要素となります。

 

以上のような判断基準に基づいて、本事案における指定商品「茶」、登録商標「SDN48」、質問者様の使用予定の商標「SDR48」の類否判断をしてみます。

 

指定商品はお互いに「茶」ということですので、商品同一となります。

 

商標の構成については、「SDN48」と「SDR48」とは、共に5文字であり、そのうち前段部分にアルファベット3文字、後段部分に数字2文字という、同じ構成をなし、また、前段部分のアルファベット3文字のうち特に需要者に印象付ける語頭2文字は「SD」と共通し、さらに後段の数字も共に「48」と共通しています。異なるのは需要者に与える印象の薄い中間のアルファベット1文字だけということですので、全体として外観類似と判断される可能性が高いと予想されます。

 

称呼は類似しているとは言えませんが、「茶」の取引において略称で、例えば「エスディ」とか「よんじゅうはち」「よはち」「よんぱち」などと称呼されて取引されるようでしたら称呼類似となります。

 

観念については、いずれの商標 も特段の意味・内容が生じるとは言えないようです。

 

以上より、商標の構成上は、少なくとも外観類似となり、商標類似と判断される可能性が高いと予想されます。

 

したがって、上述したような取引界の一般的経験則を考慮した場合に、非類似と判断される可能性はあります。

 

 

 

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