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カテゴリ: 特許・商標・著作権
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ある特定用途のメロディについて、A(再生機器提供者)とB(使用者)間で、Aがサンプル音源を作成し、A,B協議の上メロ

質問者の質問

ある特定用途のメロディについて、A(再生機器提供者)とB(使用者)間で、Aがサンプル音源を作成し、A,B協議の上メロディを選定したものがあります
このメロディの著作権はAが持っています

これは、 Aの提供する機器での再生を前提としたものでしたが、BがAに無断でC(他メーカ)へ音源を提供し、Cの提供する機器でBが使用者として公共の場で再生した場合、著作権を侵害しているのは、B,Cのどちらになりますか?

Cは、Bから提供されたメッセージに関して著作権があることを知らず、また確認を子なっていません
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 特許・商標・著作権
専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

弁理士です。専門分野であります著作権法の観点からご説明いたします。なお、説明に際しまして著作権法を「著」と表現する場合があります。

 

 

1.Bの行為について

 

(1)Bは著作権者Aに無断でCへ著作物(著2条1項1号、10条1項2号)である音源を提供する行為

  

 ①BがCへ音源を提供するに際して、その音源をCD、DVDなどの何らかの媒体に録音(著2条1項13号)し、その録音物をCへ提供している場合には、複製権(著21条)侵害となります。

 複製とは、「・・・複写、録音、録画その他の方法により有形的に再製することをいい・・・」(著2条1項15号)と規定されていますので、音源の媒体への録音は著作権法上の複製に該当します。

 私的使用のための複製であれば無許諾で複製できますが(著30条1項柱書)、メーカーへの提供を目的とする複製は私的使用とはなりません。

 

②また、Bは音源の複製物をCへ譲渡ないし貸与していますので譲渡権(著26条の2第1項)ないし貸与権(著26条の3)の侵害となります。

 

(2)Cの提供する機器でBが使用者として公共の場で再生する行為

 

①営利を目的としない演奏に該当する場合には、演奏権(22条)の侵害には当たりませんが、営利を目的とする演奏であれば侵害に該当します。

「演奏」には、録音されたものを再生することも含まれます(著2条7項)。

ここで営利を目的としない演奏についてご説明します。

 

(ⅰ)「営利を目的とせず」という要件は、演奏という行為によって直接的には利益を得なくても、間接的に利益を得る場合にも営利目的となってしまいます。入場は無料であっても、何らかの商品の販売や何らかの営利目的のサークル、組織への入会、会員の募集をするような場合、ある商品の購入者に入場を限定しているような場合にも営利目的と判断される可能性があります。

 

(ⅱ)「聴衆等から料金を受けない場合」の「料金」は、会場整理費、クロークでの一時預かり料金、プログラム料金、飲料料金など演奏とは関係なく提供されるものの実費ないし通常の料金の範囲内であれば、料金ではないと考えられています。また、「料金」は、「いずれの名義をもってするかを問わず・・・」(著38条1項かっこ書)と規定されているため、例えば入場料の名目ではなく、寄付金というような形で徴収される場合には、その寄付金は「料金」にあたるとされた東京地裁の判例があります。

 

(ⅲ)報酬が支払われない場合の「報酬」は、金銭による報酬だけでなく、豪華な記念品や通常の飲食を超える接待なども「報酬」にあたる可能性があります。一方、通常の花束、記念品、食事代、交通費の実費などは「報酬」ではないと考えられています。

 

②出所の明示義務(著48条1項3号・2項)

上述しましたように営利を目的としない演奏の場合には、慣行があれば、著作者名などの出所を明示する義務があります。

 

2.Cの行為について

 

(1)CがBから提供された音源をCの提供する機器内のメモリ、ROMなどへ録音するのであれば、Cの行為は複製権(著21)の侵害または侵害とみなす行為の対象となります(著113条1項2号)。

 

(2)ここで、侵害とみなす行為(著113条1項2号)については、「著作者人格権、著作権・・・を侵害する行為によって作成された物を、情を知って、頒布し、頒布の目的を持って所持などする行為は、著作者人格権、著作権等を侵害する行為とみなす。」と規定されています。

そのため、Cが「情を知って」に該当しないのであれば、Cの行為は侵害となりません。

例えば、Cが、Bから音源を取得した時も、その後にBへ機器を提供する時も善意であるならば、「情を知って」には該当せず、Cの行為は侵害とはならないと考えられます。この場合、知らなかったことについて、過失があっても、知らなかった以上は侵害とはならない、と著作権法の権威ある学者さんは申しております。

 

 

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質問者: 返答済み 5 年 前.

質問の中で、AとBが協議の上メロディを決定していますが、この時にAがBに対してメロディの著作権をAが持ち、再生可能機器が限定されることを明確に伝えていない場合(Bは協議の上で決定した音源なのでBが使用する限り再生機器に制限はないと勘違い)も同様でしょうか?

専門家:  patent777 返答済み 5 年 前.

著作権はAが音源を創作した時に登録など一切の手続きをすることなく自動的に発生します。これを無方式主義といいます(著作権法17条2項)。

Aの著作物を利用する者への通知は何ら必要なく、そのAの許諾を得ずに利用した者へ著作権を行使することができます。

したがいまして、著作権者AはBに対して、Aの提供する再生可能機器で使用する限りにおいて、その音源をBが利用することについて許諾したものと思われますので、それに反する行為は著作権侵害となります。

例えば、ある者が自分のブログに他者の著作物を掲載した場合、著作権者である者は掲載者に自分が著作権者であることを通知していなくても、掲載者の行為は著作権侵害となります。

Cの行為はBの侵害行為(複製など)によって作成された物を、情を知らずに、頒布等する行為であれば侵害となりません。侵害者Bから受け取った音源が侵害品であることを知らなかった場合です。Bの行為は侵害品そのものを複製により製作する行為ですので、たとえ著作物であることを知らなくても、侵害となる場合とは異なります。

ただし、Cが情を知らずに頒布、所持、申出、輸出、輸入する場合に、侵害とならないのであって、複製等の他の行為は情には無関係で侵害となります。この点に関し、先に私が回答した内容に一部誤りがありましたことについて、深くお詫び申し上げます。

質問者: 返答済み 5 年 前.

丁寧な回答ありがとうございます

 

追加で質問です。しつこくてすいません。。。

 

1.BがCへ提供した音源について

 これは、音源選定時にAからBへサンプル音源として提供したものですが

 これをCへ提供することもBの侵害行為(複製など)となるのでしょうか?

 

2.Cの侵害の範囲について

 Cが自社の機器に複製した行為が侵害になるとのことですが、この機器を使用して

 メロディを再生した場合、侵害しているとみなされるのはB、Cいずれになるのでしょうか?(または双方とも)

 Cが作成した機器は、Bへ納入しBが使用するものです

 

3.メロディの著作権に関しては、AはBが使用する限りにおいて問題としないこととするが、そのメロディを再生する権利(使用権)を特定の機器に付与している場合

 B、C共に使用権の存在を知らずに、質問した行為を行った場合に侵害行為は

 使用権の存在を知る前に遡って適用されるのでしょうか?

 

 

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