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AE
AE, 行政書士
カテゴリ: 相続・遺言
満足したユーザー: 748
経験:  民事法務専門
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高齢で認知症の父(意志能力はありますが物忘れがかなりあります)の遺言書について質問させていただきます。既に公正証書遺

質問者の質問

高齢で認知症の父(意志能力はありますが物忘れがかなりあります)の遺言書について質問させていただきます。既に公正証書遺言は作成済みです。しかし、そのことを知らない私の弟が最近、遺言書かどうか不明ですが、父に何か文書 を書かせているようです。父に聞いても内容は全く覚えていません。このような形で、公正証書より新しい日付で、公正証書を否定するような自筆遺言を書かせた場合、公正証書遺言無効になってしまうと思うのですが。それを防止する方法はあるのでしょうか。例えば、「以前に書いた公正証書以外の全ての遺言を撤回する」と言った遺言書は有効でしょうか。よろしくお願いします
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 相続・遺言
専門家:  AE 返答済み 4 年 前.

公正証書遺言と自筆証書遺言の効力に優劣はないため、形式を問わず日付の新しい遺言が優先し、新しい遺言と抵触する範囲で古い方の遺言が無効となるというのはご存知の通りです。
また、第1遺言のあとにそれを撤回する第2遺言がされ、そのあとさらに第2遺言を撤回する内容の第3遺言がされた場合、第3遺言で第1遺言を復活させる意思が明らかであれば、第1遺言の内容が復活するという判例がありますので、新たに「本日以前に書いた遺言のうち、○年○月○日付、□□公証役場○年第○○号公正証書遺言を復活させ、それ以外の遺言は全て撤回する」といった内容の遺言を新たに作成することは有効です。

しかしお父様の判断能力がかなり低下しているようですので、このような遺言書を作成しただけでは、お父様にもしものことがあった後にこの第3遺言作成時の遺言能力の有無を争い弟さんと紛争になってしまう可能性が高いと考えられます。
それに備えるためには、主治医に診断書を書いてもらい、現時点でのお父様の判断能力の有無をきちんと証拠として残しておくことが大切です。もし遺言能力が無いと言えるほど判断能力が低下しているという診断であれば、弟さんが書かせた遺言書についても無効だと争う際に重要な証拠になりますし、遺言能力があればあらためて第1遺言を復活させるか、あるいは第1遺言と同じ内容の遺言を再度作成しておらうことで、弟さんが書かせたかもしれない遺言書の効力を否定できます。
新たな遺言書もできれば公正証書で作成しておくと、将来の紛争を防ぐという点でより安心ですね。

あとは、遺言はお父様の遺言能力がある限りいつでも撤回すること、および新たな遺言を作成することが可能でありこれを制限することはできないため、これを根本的に防ぐには弟さんとお父様の接触を断つのが唯一の方法です。

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質問者: 返答済み 4 年 前.

早速のわかりや すいご回答ありがとうございました。書き方が悪かったのですが、父の認知症の程度も軽く、診断書頂いて有ります。「記憶障害はあるものの理解力と判断力は保たれています」と書いてあります。とにかく物忘れがひどいのです。書いた、いや書かされたことも内容も覚えていないのです。(軽い話で書かせているのだと思います)但し公正証書の内容は覚えています。弟との接触を断つのは、難しいので定期的に公正証書以外の遺言は無効である(本当に本人の意志でないことが前提ですが)と書いてもらう他は手段はないものでしょうか。

専門家:  AE 返答済み 4 年 前.

なるほど。理解力・判断力は保たれているけれど、物忘れがひどいのですね。

 

遺言によって自分にもしものことがあったときの遺志を残すことも大切なお父様の権利ですから、たとえ一部の推定相続人の事実上の影響によって他の相続人に不公平な遺言を残す可能性がある場合であっても、お父様自身にその判断能力がある以上は、他の推定相続人の思惑によって遺言を残す権利を制限することを法律は認めないのです。

理解力・判断力が保たれているということは、事実上弟さんの影響で書かされたという場合でもお父様ご自身の意思で遺言を書いていることになりますから、それを否定することはお父様の意思を否定することになってしまいます。

したがって、現時点では定期的に遺言を更新する以外に残念ながら手段はないですね。

 

あとは、将来もしお父様の判断能力がもっと低下して判断能力を常に欠く状況になってしまった場合には、成年後見制度という制度を利用し後見人をつける(あなたがなることもできます)ことで、新たな遺言を遺すには医師二人以上が立会って本人の遺言能力を証明すことが要件になるため、事実上新たな遺言を作成することはできなくなります。

質問者: 返答済み 4 年 前.

再度申し訳ありません。確認なのですが、弟の作らせた第二遺言書が、


第一遺言書の内容を否定するものでなかった場合も。先生ご呈示の


「本日以前に書いた遺言のうち、○年○月○日付、□□公証役場○年第○○号公正証書遺言を復活させ、それ以外の遺言は全て撤回する」に日付及び父の署名捺印で宜しいでしょうか?

専門家:  AE 返答済み 4 年 前.

最初にお書きしたとおり、新しい遺言と抵触する範囲で古い方の遺言が無効となりますので、第2遺言が第1遺言の内容と抵触しない場合は、両方の遺言が有効ということもあり得ます。その場合は、そもそも撤回や復活のために第3以降の遺言を作成する必要はないわけです。

また第2遺言が第1遺言と全く同じであれば、第2遺言を撤回してしまっても影響はないので、記載したとおりで構わないです。

 

問題は、一部抵触して無効になる場合ですが、そのような場合は両方の遺言の内容を取り込んで「本日以前に作成した遺言は全て撤回する」とした新たな遺言書を作りなおした方が良いですね。

一部は撤回・一部は復活とすると逆にわかりづらいものとなりますし、お父様にもしものことがあったときにそれらの遺言が紛失などしてしまっていると、内容がわからなくなってしまいますから。

作り直した方が安心です。

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