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fplawyer
fplawyer, 1級FP技能士・CFP・弁護士
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遺産分割協議書

解決済みの質問:

遺産分割協議書
投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 相続・遺言
専門家:  fplawyer 返答済み 3 年 前.
弁護士・1級ファイナンシャルプランニング技能士・CFPです。
回答いたします。
よろしくお願いいたします。

遺言は、要式行為といって、法律に定められた一定の方式にのっとって作成しないと、遺言としての効力が生じないものとされていま す。

そして、民法968条では、日付を書け、とされているため、遺言では日付けがないと効力がないのです。

これに対し、遺産分割協議は合意=契約で、法律で一定の方式を求められておりません。
理屈上は、口頭での契約でも成立するのです。
通常、遺産分割協議書を作成しますが、これはあくまで証拠として作るだけで、文書を作らないと効力がない、というようなものではないのです。
ですから、遺産分割協議書に日付けがなくても、現実に分割協議が合意に達していれば、効力は生じていることになります。

そして、日付けはなくても、作成された分割協議書は、合意の証拠としてはきわめて有力で信用性が高いと思われますので、合意の事実を覆すのは困難と思われます。


あとは、合意当時、勘違いをしていた(錯誤)とか、脅迫された等の理由があり、それを立証できなければ、遺産分割協議書に従うほかないと考えます。

===============
(参考条文)民法
第960条 (遺言の方式)
遺言は、この法律に定める方式に従わなければ、することができない。


第968条 (自筆証書遺言)
1 自筆証書によって遺言をするには、遺言者が、その全文、日付及び氏名を自書し、これに印を押さなければならない。

2 自筆証書中の加除その他の変更は、遺言者が、その場所を指示し、これを変更した旨を付記して特にこれに署名し、かつ、その変更の場所に印を押さなければ、その効力を生じない。
質問者: 返答済み 3 年 前.


早々にご回答いただきありがとうございます。


分割協議書は中途半端なものでもいいんですか?死亡日も協議開始日も決定日もないのに有効になるなんて、法律って本当に不公平にできているんですね。


 


口契約とありますが、勝手な売買とかしないという口約束は破っても問題ないのが分割協議の合意=契約ということでしょうか?


 

専門家:  fplawyer 返答済み 3 年 前.
返信ありがとうございます。

契約は、一般に口頭でも成立する場合があります。
ただ、口頭の場合、あとで、もめた場合、立証が難しいので、契約書等をつくって証拠化します。

ですから、実際には、ほとんどの場合に、書面を作成します。

これと同様に遺産分割も、口頭のでの合意で成立するのですが、それを証拠化するために協議書を作成します。

さて、合意したときに、誰に、どの財産を分配するというような部分は、まさに分割協議の重要部分=本質部分ですから、そこを文書化しないと、あとで、どう決めたか、もめますが、日付けは、内容としては本質部分ではない と考えられます。
分割の重要部分は、どの財産が誰に、どれだけ分配するかを決めることだからです。

日付けを文書で立証できなくても、財産が誰に、どれだけ分配されるかが文書で立証できれば、裁判所は、財産●●は誰々のものである、と認定します。

たとえば、紛争内容によって、時効とかが問題となる場合は、日付けは重要となってきますから、日付けを証拠化していないと問題となります。そのような場合は、証言とかで事実認定することになるでしょう。
しかし、おそらく、本紛争では、そこは問題ではないと推測しております。


さて、本件ですが、質問の記載からは明確ではないのですが、遺産分割で不動産はお兄様のものになるとなっているのでしょうか。

そして、その分割協議に基づいて、今、お兄様が不動産を処分しようとしているのでしょうか。

もし、分割協議書に、不動産を兄のものとする、とあり、それに(不本意ながらも)同意した以上、分割協議としては有効です。

「勝手な売買とかしないという口約束は破っても問題ないのが分割協議の合意=契約ということでしょうか?」との機作があるのですが、
これは、不動産を処分しないという約束をしたと推測しているのですが、それでいいでしょうか。

その場合、その約束が、不動産を処分しないという契約として成立しているか、そしてそれが立証できるかが問題となります。

なお、仮に、そのような契約があり、立証できたとしても、売ること自体を止めることはできません。
売られたこと=契約違反によって、あなたが何か損害を受けた場合に、その損害の賠償を求めることできるだけになります。
fplawyer, 1級FP技能士・CFP・弁護士
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