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sr_hossy, 社会保険労務士
カテゴリ: 雇用・労働
満足したユーザー: 1537
経験:  法政大学経営学部経営学科卒業銀行勤務、大手建機メーカー経理部勤務を経て、社会保険労務士事務所を開業。
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北海道xxx内のxxx町xx病院の事務長をしているNといいます。現在、勤務体制が変わり、病棟夜勤者が、介護員1

解決済みの質問:

北海道xxx内のxxx町xx病院の事務長をしているNといいます。 現在、勤務体 制が変わり、病棟夜勤者が、介護員1名、看護師1名の状況にあります。 夜間、休日の救急の場合で、町外病院へ搬送する場合、他の看護師を呼び出す方法をとっています。 しかし、体制がうまく組めず、現在は、看護師長が1人で対応しています。 今回、9月議会に、オンコール手当を支給し体制を組むことで、条例、補正予算を計上しています。 ただ、現在、13名の看護職員しかいなく、そのうち、4名は町外からの通勤で、片道50分かかり、実際に呼び出しても1時間は時間がかかります。 そこで、この4名をはずす提案をしたところ、不公平であると、町内の看護師から猛反発をうけました。 物理的に無理な看護師を、別棟の看護宿舎(テレビ、洗濯機、お風呂、冷蔵庫などそろっています)に当番日、宿泊してもらうことは、労基法上の拘束があり、勤務時間に参入することは避けられないでしょうか?本人承認有。

投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 雇用・労働
専門家:  sr_hossy 返答済み 4 年 前.

ご相談、拝見させていただきました。労働問題担当の社会保険労務士です。

回答をさせていただきたいと思います。

労基法上は

「労働時間に該当するか否かは、労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより判断される」

とされています。

それでは、ご相談のケースのように看護宿舎での宿泊当番は、使用者の指揮命令下と言えるか否かが問題となりますが、最高裁判決で以下のような判例があります。

 

【大星ビル管理事件(最高裁第一小法廷判決・平14.2.28)】

不活動仮眠時間において、労働者が実作業に従事していないというだけでは、使用者 の指揮命令下から離脱しているということはできず、当該時間に労働者が労働から離れることを保障されていて初めて、労働者が使用者の指揮命令下に置かれていないものと評価することができる。したがって、不活動仮眠時間であっても労働からの解放が保障されていない場合には労基法上の労働時間に当たるというべきである。そして、当該時間において労働契約上の役務の提供が義務付けられていると評価される場合には、労働からの解放が保障されているとはいえず、労働者は使用者の指揮命令下に置かれているというのが相当である。

 

この最高裁判決で、不活動仮眠時間は労基法上の労働時間との認定がされており、今回ご相談のケースも同様の事由に該当することから、勤務時間参入は避けられません。

本人の承認のもとで、労働時間とみなさない取扱いをしたとしても、万が一労働者が「賃金未払いだ!」と訴えてきたら、本人自筆の同意書があろうとも、病院側が負けます。

 

別の最高裁判決(三菱重工業長崎造船所事件・最一小判決平12.3.9)では、

「労働者の行為が使用者の指揮命令下に置かれたものと評価することができるか否かにより客観的に定まるものであって、労働契約、就業規則、労働協約等の定めのいかんにより決定されるべきものではない」

と結論付けております。

つまり、労働者本人の同意を得たから労働時間ではない、と主張することはできず、同意していたはずの労働者が裁判に打って出たら、労働時間と判断されてしまいます。

 

労働者本人の承認あり、で宿泊当番を導入するにしても、これらの法務リスクを病院が負ってしまいますので、慎重にご判断いただけたらと思います。

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