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yokoyoko, 獣医師
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満足したユーザー: 13
経験:  北里大学獣医学科卒業後、みずの動物クリニックに勤務中
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毒物(球根)摂取(と考えられる)で嘔吐、下痢症状により、著しく肝機能に障害をきたし入院(3日)、点滴治療で回復、退院

解決済みの質問:

毒物(球根)摂取(と考えられる)で嘔吐、下痢症状により、著しく肝機能に障害をきたし入院(3日)、点滴治療で回復、退院するも毒素が視神経に影響(獣医師の話)し失明。今後、なんらかの治療で視力が回復する可能性は。
投稿: 3 年 前.
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専門家:  yokoyoko 返答済み 3 年 前.
yokoyoko :

初めまして、獣医師の横山と申します。球根を食べたという事ですが、植物の種類は解りますでしょうか?


また、「失明」ということですが、犬は視覚が弱い動物でその視覚障害を判定するのは難しく、判定していく方法には綿球落下試験等色々ありますがどれもうまく判定するのは困難を極めます。

中には眼の反射反応の異常(対光反射の消失や威嚇瞬き反応の減弱)より、失明と判断される方もみえますが、これは間違いです。

視覚に関しては中々難しい問題ですが、可能性を考えながらお答えしていこうと思います。可能であれば本当に失明しているかの検査をお勧めします。


(1)肝障害→失明

①胆嚢・肝細胞障害による銅蓄積

角膜などに胆嚢・肝臓から排泄されるべき銅が沈着し、角膜輪を生じ角膜混濁を呈する事があります。

角膜の治療としては、内科的には点眼薬(ヒアルロン酸、コンドロイチン、ジクアホソルNaなど)、角膜再生を促す内服薬(ドキシサイクリン、グルタチオン、ビタミンC、関節サプリなど)、カルトロフェンvetの注射などがあります。外科的にはPTK(表層角膜切除術)、瞬膜フラップなど。角膜障害に寄る痛みがあるときは疼痛コントロールも必要です。

肝臓・胆嚢の治療として点滴・内服(ウルソ・スパカール・ヘパアクト・ネオファーゲン、グルタチオン・SAMe、亜鉛補充など)、銅制限食の使用(肝臓サポート等)が挙げられます。

また、血液中のNH3が上昇している場合、肝性脳症という神経症状を起こし、視覚障害を伴う場合があります。この場合は、肝性脳症の治療を行なう事で回復する一時的な症状です。ラクツロースやネオマイシン等で腸内でのアンモニア産生を減らし、高NH3血症の治療を行ないます。

重度肝障害が起こると、血中ビリルビンやNH3が上昇し、神経症状を示すため、肝臓の治療を行なっていきます。ビリルビンに関しては青色の光で分解されるので紫外線ランプを照光したりもしますが基本的には点滴治療が重要となります。

(つづく)
yokoyoko :

(1)神経毒→失明


球根の種類にもよりますが、中には神経毒を持つ植物も存在します。また、内臓器の機能障害を生じさせる結果、二次的に神経毒性を示す症状が発症する場合もあります。(肝不全→黄疸、腎不全→尿毒症・・・など)

神経細胞は体の中でもっとも遅い細胞の1つにあるため神経細胞が障害を受けている場合は治療には長期を有します。また治療法も補助的な治療がメインとなります。

神経伝達物質の合成や細胞活性に必要なビタミン類やグルタチオン、神経保護作用を有する内服薬(ミノサイクリン、スタチン製剤、ω3必須脂肪酸など)、Hill’s b/dなどの食事療法があります。また、末梢神経への血流増加と細胞活性化を目指す内服薬としてリマプロストやビタミンEがあります。

体内にまだ毒物が残っている場合、解毒と吸収抑制が必要になります。(点滴、催吐、粘膜保護、腸管運動亢進、下剤、胃洗浄など)
yokoyoko :

(3)肝臓・神経毒性以外の原因

毒物が腎臓や多臓器に影響を与え、尿毒症などを起こすと、眼内高血圧症を引き起こす事があります。眼房内に高血圧が起こると視神経乳頭が圧迫され失明する事があります。治療としては原発臓器障害の治療と眼の抗眼圧治療が必要となります。ビタミンAや(2)で挙げた薬に寄る眼神経系の保護に加え、点眼内服による高眼圧の治療(利尿薬やプロスタグランジン製剤、神経遮断・刺激薬など)が必要です。

高眼圧症である、いわゆる緑内障になると急性経過の場合失明につながる可能性があります。内科的に治りが悪い時は眼内ゲンタマイシン注入療法や毛様体レーザー焼烙術、痛みを伴い他治療で反応が改善しないときは眼球摘出術が必要となります。

yokoyoko :

「今後、なんらかの治療で視力が回復する可能性は。」という事ですが、やはり原因にもよります。ワンちゃんにとって5感のうちで視力が占める割合は少ないですが、必ず日常生活の妨げにならないとは言えない物になります。ワンちゃんの治す能力を信じて、もし失明という状態に本当にあるのであれば失明の機序をある程度推測し、可能であればどこに異常を生じて視力を失っているか、眼科検査や神経学的検査、必要であればCT,MRI等を用いて可能な限りできることを続けて頂きたいと考えます。

yokoyoko :

うまく治療効果が出てくれる事を祈っています。お大事にして下さい。

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専門家:  yokoyoko 返答済み 3 年 前.
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