JustAnswer のしくみ:

  • 専門家に質問
    知識豊富な専門家があらゆる質問にお答えするために常に待機しています。
  • 専門家が丁寧に対応
    E メールやサイト内オンラインメッセージなど、さまざまな手段で回答を通知。
    必要に応じてフォローアップの質問をすることもできます。
  • 満足度 100% 保証
    専門家からの回答を確認し評価をすることで、支払うかどうかを決めます。

issafd3sに今すぐ質問する

issafd3s
issafd3s, 獣医師
カテゴリ:
満足したユーザー: 2097
経験:  北海道大学獣医学部卒業
68561268
ここに 犬 に関する質問を入力してください。
issafd3sがオンラインで質問受付中

猫の腎臓性のリンパ腫の治療に関する相談です

質問者の質問

issafd3s先生 はじめまして!こんにちは。


6月頭に多飲多尿、食欲不振になったため病院を受診したところ血液検査で慢性腎不全という診断(Cre5、Bun78)だったのが、数日後腎臓の腫れがあり細胞診をして腎臓性のリンパ腫とわかりました。

ネットでクロラムブシルとプレドニゾロンという組み合わせを知り、主治医に相談してみたいと思っています。
現在の先生は、猫のリンパ腫の場合は積極的に抗ガン剤治療はすすめないということで、2週に一度のステロイドの注射のみで現在様子を見ています(積極的でないのは入院施設がないせいもあるのかもしれません)

もともととても臆病な猫で病院に連れていっても怯えて鳴いて騒ぎ、とてもストレスなようなので多剤併用での点滴治療は困難と考えていますし無理強いはしたくありません。

家族としては長く生きて欲しいのはもちろんですが、抗ガン剤治療をすることでかえって苦しい時間を引き延ばすだけなのでは?という疑問もあります。

服用での抗ガン剤治療をした場合としない場合(ステロイドのみ)の、死ぬまでの経過はどのようなものなのでしょうか?
穏やかな死を迎えさせてやりたいというのが、家族の一番の希望です。



一概にどちらとは言えないと思いますが、先生ならどちらをすすめられますか?

それと、もしクロラムブシルとプレドニゾロンをした場合に、腎毒性はどのくらいあるのでしょうか?
その他考えられる副作用はどのようなものがありますか?またその頻度はどのくらいのものでしょうか?

現在の猫の様子は食欲があまりなく、ごはんとトイレ以外はほとんど寝て過ごしているような状態です。

投稿: 3 年 前.
カテゴリ: 
専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

こんばんは。

8歳の雄の猫ちゃんが腎臓のリンパ腫と診断されてステロイドの注射による治療をされているということですね。

確かにリンパ腫を含めて悪性腫瘍を治すことは困難です。また腎臓型リンパ腫はほかの部位にできたリンパ腫に比べて予後が悪いです。

それでも抗がん剤を使用する理由は抗がん剤にリンパ腫が他の癌に比べて良く反応すること、抗がん剤が効いている間は普通に生活できることです。

抗がん剤を使用することで、リンパ腫が一旦寛解状態になることが多く見られます。寛解状態とは見た目上正常と変わらない状態です。ただし細胞レベルではリンパ腫の幹細胞は死滅しておらずいずれ再発をしてまた大きくなります。

抗がん剤療法では寛解から再発までの間をいかに長くするかということが重要です。寛解状態の間はほとんど苦しむことなく生活できるからです。そして再発した場合にはまた別の抗がん剤を使用して癌細胞をたたくわけですが、2回目の寛解期間は1回目よりも短いとされています。寛解期間をなるべく長くするために3種類位の抗がん剤を同時に使用することで寛解期間がより長くなることが知られています。

ステロイド単独ですとこの寛解期間が約1-3か月、抗がん剤を使用することでそれが伸びるわけですが、クロラムブシルを同時に使用することで寛解期間がどの程度伸びるかは使用して見ないと分からないところです。腎臓型リンパ腫の場合抗がん剤を使用した場合の生存平均値は3-6か月だそうです。つまり100頭の腎臓型リンパ腫の猫ちゃんを抗がん剤で治療した場合50頭目の猫ちゃんがお亡くなりになるのが約3-6か月ということです。もちろん使用する抗がん剤の種類によっても生存期間は変わってくると思います。

クロラムブシルは比較的副作用も少ないですし猫の場合使いやすい抗がん剤ではあります。抗がん剤使用が猫ちゃんを苦しませるということではなくて抗がん剤を使用することで完解状態をなるべく長くつづけてその間は猫ちゃんも楽に生活できるということです。

リンパ腫を完全に治すことは困難ですが、猫ちゃんが苦しまずに飼い主様と一緒になるべく長く生活できればという意味で抗がん剤を使用させていただいております。

抗がん剤を使用してもいずれは効かなくなって再発するときが来ると思います。その時は無理をせずに猫ちゃんの苦痛が最小限の方法の治療を選択されるのも考え方の1つだと思います。今はステロイド単独での治療をされておられて、寛解状態なのでしょうか。そうだとしたら、その状態をすこしでも長く保つためにクロラムブシルやロムスチン(CCNU、この抗がん剤も経口投与3週間に1回ですが、骨髄抑制などが強く出る場合があります。)などの使用をご検討していただくことはありだと思います。

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

すいませんが、追加でお答えさせてください。

ただしクロラムブシルは日本では売っていませんので個人輸入などで手に入れる必要があります。従って病院によっては置いていない可能性もございます。また抗がん剤は先生の使いなれたものを使用することをお勧めします。具合いが悪くなったときの対処法や薬の性質を知っているほうが間違いが無いからです。

先生がどうしても抗がん剤の使用を嫌がる場合には他の病院を紹介していただくか2次診療施設や大学病院を紹介していただくことも可能かと思います。

先生と良くご相談していただき治療方針をきめていただくことをお願い申し上げます。

質問者: 返答済み 3 年 前.

issafd3s先生、丁寧なご回答ありがとうございます。

クロラムブシルを扱っているか、また先生が治療に慣れているかもポイントなのですね。
残念ながら今住んでいる地域では、動物を診てもらえる大学病院はありません。

私は身内にガン患者がいるため、抗ガン剤治療を間近で見てきました。
吐き気などの消化器症状や痺れなどで辛い思いをしているのを見ているので、どうしても抗ガン剤治療は
猫にとっても辛いのではないかと私自身思いこみがあるのかもしれません。

また抗ガン剤は腎臓にはかなり負担があると聞きますが、Cre5、Bun78(初めて病院にかかった時の数値)で クロラムブシルの使用は大丈夫でしょうか?

また腎不全の猫ちゃん達の飼い主さんのブログを見ていますと、輸液をされている方が多いようにお見受けするのですが、腎臓型リンパ腫で腎不全の症状が出ている場合はどうなのでしょうか?

ガン治療(ステロイドorクロラムブシル)と併せて輸液もした方がいいのでしょうか?
(今の病院では慢性腎不全を疑われた初回のみ、輸液をしました)

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

確かに動物の場合も抗がん剤治療によって骨髄抑制や消化器症状が強く出てしまう場合もあります。そのためガスター(ファモチジン)などの制酸剤の併用は必ず行いますし、場合によっては抗がん剤の種類の変更や効果のある程度での減量をしたりします。

動物の場合には触診や外見などが容態を判断する際に重要となります。もしかしたらそれなりにしんどいのかもしれません。だた人で毛が抜けたりようなことは動物でおこることはないです。

クロラムブシルも使いやすいお薬ではありますが、消化器症状(多くの場合食欲不振や嘔吐)がでることはございます。しかしそのほとんどは制酸剤の使用などで許容できる範囲に落ち着くことが多いです。

腎臓型リンパ腫の場合、腫瘍細胞が腎臓に浸潤していることで腎臓の機能が侵されて、その結果腎不全の状態になっているとも考えられます。その ためステロイドや抗がん剤を使用することで腫瘍細胞が腎臓から減っていけば、腎臓の数値の改善が認めらることが期待できます。もちろん抗がん剤の使用時には必ず血液検査を行いモニタリングすることが大切です。一般的には抗がん剤の使用前と使用して7-10日後には一度血液検査をします。飼い主様の猫ちゃんは神経質ということで、病院がストレスになるということですが、抗がん剤を安全に使用する場合にはこのようなモニタリング検査は頻度はさまざまですが必要になります。

腎不全に限らず腫瘍の場合には悪液質(腫瘍細胞から分泌されるいろいろな物質が原因)による悪心などがでてきますので皮下点滴は有効だと思います。

輸液療法はぜひお勧め致します。頻度は猫ちゃんの状態などをみながら週に何回するか決めていただければと思います。状態が安定していれば週1回からはじめていただき食欲が落ちている場合には週2-3回に増やしていただくなど状況に応じて決めていただければと思います。

病院によっては輸液セットをお渡ししてご自宅で飼い主様に点滴していただくこともできます。皮下点滴のやり方は何回か病院で獣医師と一緒に練習することでできるようになられる飼い主様も多いです。

私も自分の猫が腫瘍になった場合抗がん剤の使用はどうするか非常に悩むと思います。動物が苦しむことは看護している飼い主様も同じように苦しむことだと思います。抗がん剤の使用は出来るだけ長く猫ちゃんが楽に飼い主様と一緒に暮らせるようにするための方法の1つだと思います。

質問者: 返答済み 3 年 前.

issafd3s先生、お返事が大変遅くなって申し訳ございません。
なぜか半角カナと打っても違う文字が入力されるようになってしまい今日やっと直してもらえました。

少しでも長く一緒にいて欲しいと思う反面、猫の病院での怯え方を見ていると一番効きそうな多剤併用での点滴は難しいだろうなと思います。

そして先週の頭からほとんどごはんを食べなくなってしまったため、病院に連れて行き血液検査をしてもらったところ、Cre8、Bunは前回の倍の150近くとかなり悪い数字になってしまっていました。

ステロイドもあまり効かなくなってきているのかもしれません。
触ると腎臓がまた腫れてきています。
今の先生はこの数値の悪化をまず何とかしようということで、ステロイドは継続しつつ毎日ビタミン剤入りの輸液となりました。
食欲はほんの少しだけ回復しており、どのくらいまで数値が下がってくれるかわかりませんが、今は輸液を頑張るしかないようです。

このような状況でも、クロラムブシルの導入は可能ですか?
Cre、Bun の値がこのくらいまで下がればできるというライン(目安)はありますでしょうか?

また置いていない病院もあるということを前に教えていただきましたが、ネットで輸入のサイトを見ますと、クロラムブシルには2mgと5mgがあるようです。
人間用のものでいいのでしょうか?
また当猫は体重約4キロほどですが、どちらの容量を購入したらいいのでしょうか?


 


何度も申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

返答が遅れまして申し訳ございませんでした。

猫ちゃんは先週の頭から食欲不振で腎臓の数値が上昇しているということですね。

恐らくステロイドで一度リンパ腫が小さくなり、ステロイドが効かなくなって再び大きくなってきているのだと思います。治療も約1か月半ステロイドのみで治療されておられますので、再発していると考えてよろしいかと思います。

現在のクレアチニンの上昇がリンパ腫による腎臓機能の低下と考えるならばクロラムブシルを使用してクレアチニンが下がる可能性はあると思います。

クレアチニンがいくつまで下がれば使用できるという目安はありません。あくまで臨床症状をみながらの使用になります。

クロラムブシルは人用で結構です。2mgと5mgがあるということですが、猫の場合使い勝手がよいのは2mg錠ですが、猫ちゃんの体重が4kgということなので5mg錠をお勧め致します。4kgの猫の場合5mgを2週間ごとの投与でステロイドと胃薬を併用して与投与します。抗がん剤はなるべく割らずに使用したいので5mgの投与の場合2mg錠ですと2錠と半錠になり割ることになります。5mg錠ですと1錠になります。しかし今後の体重の変動の可能性がある場合には2mg錠の方が体重の変動には対応しやすいです。

食欲不振が続いており猫ちゃんの状態はあまり良くないと思います。一度ステロイド治療にて寛解して再発した場合、抗がん剤を使用して再び寛解が得られるかどうか、症状の改善がみとめられるかどうかは治療してみないと分からないと思います。

質問者: 返答済み 3 年 前.

 


お忙しい中ご返信ありがとうございます。

輸液を続けていたらここのところ少し食欲が戻ってきて、元気な時の7割くらい食べられています。
ステロイドは2週に1回デポメドロールを注射してもらっているのですが、食欲にすごく波があります。


 


ステロイドはクロラムブシルを併用するにしても、これからも続けた方がいいのですね。
人間の目線かもしれませんが、ステロイドはずっとやっていて大丈夫なのでしょうか?
(人間だとステロイドの長期使用は問題になるように思うのですが…)


クロラムブシルの量も教えていただきありがとうございました!

抗ガン剤の量は体重で決まるのですね。
変動があった場合は、
体重(g)×0.00125 といった計算式なのでしょうか?


 


 

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

猫ちゃんの体調が持ち直してよかったですね。

今後も点滴は続けられることをお勧め致します。

しかし腎臓が多きくなっているということは、リンパ腫が再発しているということです。

もし私が主治医であれば、L-アスパラギナーゼをクロラムブシルによる治療をする 前に投与します。400単位/kgですので4kgの猫ちゃんであれば、1600単位(-2500単位)を皮下注射します。注射によるアナフィラキシー予防としてあらかじめステロイドとジフェンヒドラミン(抗ヒスタミン剤)0.5mg/kg皮下注射してから使用します。しっかり点滴もします。リンパ腫がB細胞型であれば、かなり小さくなるはずです。小さくしておいてからクロラムブシルを使用されると抗がん剤を使用する効果も出てくると思います。L-アスパラギナーゼを投与するかどうかは主治医の先生とご相談してみて下さい。

ステロイド使用は確かに長期投与による副作用もあるでしょう。糖尿病や免疫力低下による感染症のリスク増大などです。

クロラムブシルの投与量は体表面積のm2計算で行います。4kgの猫はおよそ体表面積が0.253m2なので20mg/m2で使用する場合に20×0.253=5.06mgということです。

L-アスパラギナーゼはレスキュー治療に使用されることが多い抗がん剤の1つです。文章のやり取りのみで抗がん剤で、あれこれ指示させていただくのは非常に心苦しいのですが、使用については一度主治医の先生とご相談してみて下さい。

お大事にして下さい。

質問者: 返答済み 3 年 前.

issafd3s先生


詳細なご回答ありがとうございます。細かなことまで教えていただけるのは心強いです。


病院に電話してみたのですが、午前中は休診のようで、また午後に電話してみます。


 


>ステロイド使用は確かに長期投与による副作用もあるでしょう。糖尿病や免疫力低下による感染症のリスク増大などです。


 


食欲が不定なため便秘がちなのと、食欲がない時でも少しだけなら飲んでくれるのでヤクルトを与えています(1日にあわせても10mlほどですが)


これ、もしかして糖尿病になるリスクを上げてしまいますでしょうか!?


 

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

猫ちゃんは本来完全肉食動物ですので糖代謝が得意ではないです。整腸剤が必要ならば、なるべく糖の入っていないものをお勧め致します。しかしその猫ちゃんがヤクルトが好きなのであれば、与えていただくことは体調維持のためによろしいのではないかと思います。

デポメドロールを定期的に注射していた猫ちゃんが糖尿病になったことはございます。

ヤクルトの飲み過ぎで太ってくれば糖尿のリスクは高くなるとおもいますが、そうでない場合にはヤクルト自体で糖尿になることは無いと思います。

質問者: 返答済み 3 年 前.


いつも丁寧なお返事ありがとうございます。
ヤクルトの件安心しました。そんなにたくさん飲むわけではなく体重も全然増えてはいないので様子を見ながらにしようと思います。

輸液は続けた方が良いというアドバイスをいただきましたので今日病院に行ってきたのですが、今後の治療については混雑していたこともあり主治医の先生とあまり詳しく話をできませんでした。

issafd3s先生にいろいろ教えていただき、自分なりにリンパ腫(がん)というものを理解しようと努力していますが、最後にとても初歩的な質問のようで申し訳ないのですがよろしくお願いいたします。

1.腎臓機能の低下がリンパ腫によるものであれば、抗ガン剤治療をすることで腎臓の腫瘍が減る→腎機能が回復する ということでしょうか?
リンパ腫とわかる前、慢性腎不全と誤診されていた頃に「腎臓の機能はいったん悪くなれば治療してもよくなることはない(不可逆的)」という説明を受けました。
うまく言葉にできないのですが…主治医はまったく逆の考え方なのでしょうか?
抗ガン剤(または家の子なら今までのステロイド)でリンパ腫の治療をすれば慢性腎不全は治せるという理解でいいのでしょうか???


2.一般的な(人間の)抗ガン剤投与では、解毒を腎臓が担っているために薬の種類によっては腎機能障害が出ることもあると思います。
うちの猫の場合そもそも腎臓にリンパ腫があり、腎機能が低下している状態で抗ガン剤を使うことで、かえって腎臓にダメージを与えてしまうようなことはないのでしょうか?
issafd3s先生に上げていただいたような薬(クロラムブシル、L-アスパラギナーゼ)ならその点は大丈夫ということでしょうか?

すみません、私が心配しすぎなのかもしれませんが、またうまく書けずにわかりにくいかもしれません。
猫の治療はやってみないとわからないという部分も多分にあるんだと思います。
質問が多岐に渡りまた長くなってしまい申し訳ございませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

こんばんは。

腎臓 には血液をろ過して尿を産生する機能があります。腎臓の中には糸球体というろ過装置が100万個位ありますが、そのろ過装置が一旦壊れてしまうと元には戻らないので慢性腎不全になると治療してもよくならないと言われるわけです。つまり100万個のうち50万個が壊れたたら残りの50万個を使って生きていくしかないということです。しかしリンパ腫による腎機能低下の場合、腫瘍化したリンパ球が腎臓に浸潤して悪さをするために腎機能が低下してくるので、抗がん剤によってその浸潤したリンパ球を死滅させることである程度腎機能が回復してくるのです。

リンパ腫による腎機能の低下は慢性腎不全というよりは急性腎不全の状態といえるのではないでしょうか。

抗がん剤の使用によって腎臓に限らずあらゆる組織や臓器が攻撃対象になります。抗がん剤は癌細胞を狙って攻撃するわけではなく、細胞分裂の盛んな細胞に攻撃するので健康な組織も癌細胞と同じように攻撃されるわけです。その中でも消化管粘膜や骨髄など常に細胞分裂を繰り返している組織や臓器のダメージがよく表れやすいということです。そのため下痢や嘔吐、白血球の減少などの症状が抗がん剤の使用によ り出てきます。腎臓型リンパ腫の場合も同じです。抗がん剤使用によって確かに腎臓へのダメージが予想されますので、猫ちゃんの容態をみながら使用することになります。しかし抗がん剤の使用によって腎臓を不当に占拠していた腫瘍性のリンパ球が死滅して数が少なくなれば、腎臓としては大助かりで糸球体というろ過装置が壊れずに残っていればまた血液のろ過機能を再開できるわけです。クロラムブシルの排泄経路は不明ですが、L-アスパラギナーゼは酵素による分解ですので腎臓で排泄されるわけではございませんのでそういった意味では腎臓に負担はかからないと思います。

抗がん剤は腫瘍細胞を特異的に攻撃するお薬ではなく、細胞分裂の盛んな組織を攻撃するお薬なのです。従って毒と同じです。でも上手に使用することでデメリットよりもメリットが上回るので使用するわけです。抗がん剤を使用することで下痢嘔吐、倦怠感が出て苦しむのは抗がん剤が癌細胞だけでなく正常な細胞おも攻撃してこわしてしまうためです。

issafd3s, 獣医師
カテゴリ:
満足したユーザー: 2097
経験: 北海道大学獣医学部卒業
issafd3sをはじめその他名の犬カテゴリの専門家が質問受付中
質問者: 返答済み 3 年 前.

大変よくわかりました。
issafd3s先生、多岐にわたり素人の私にもわかりやすいように相談にご回答いただきありがとうございました。

とても長くなってしまって申し訳ございませんでした。
またご指南いただくこともあるかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
この質問はいったん評価を入れさせていただき終了といたします。
本当にどうもありがとうございました。

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

すこしはお役に立ちましたでしょうか。

お大事にして下さい。

質問者: 返答済み 3 年 前.

issafd3s先生こんばんは。先日はどうもありがとうございました。


新しい質問を立ち上げて一から経過を書くよりも続きの方がご回答いただきやすいかなと思いましたため、すみません、こちらから失礼いたします。


あちこち問い合わせましたが、結局希望する抗がん剤治療を受けられる病院を見つけられず、また猫の状態もあまりよくなかったため、現在は本猫が一番相性のよいと感じられた先生に診ていただいています。
適宜ステロイド、抗生物質、ビタミン剤などを猫の様子を見ながら注射してくれて、ごはんも食べられていたのですが、一昨日くらいから足やお尻の筋肉が急に減った感じになり、触っても背骨などもゴツゴツしています。少し食は細くなっていますが、悪かった時から見れば食べられている方です。実際計って体重も減っていますが、減った分よりも見た目はもっと痩せたような印象です。


同時に、
・今までよく登っていた、1mくらいの台に急に登れなくなった
・なぜだか犬がクゥーンと鳴くような、高く小さいかぼそい声でしか鳴けない(声がでない? 今までとは全く違うかすれたような声。口が動くだけで声が出ない時もある)
・目があいていても床でのびて常に寝転がっているが、たまにスースーという音がする(鼻から?口は開いていません)
・食欲はほどほどにある。ごはん(固形・半固形のもの)を食べていて、よく口からこぼすようになった。なんだか念入りに噛んでいるような仕草で、その時にたまに舌を出すために押し出されて口からこぼれてしまうように見受けられる
・もともと腎不全があるが、飲んでいる以上にオシッコをしている(回数・量ともにかなり多い)
・起きていても少し瞬膜が出ている


嘔吐はなし、便秘気味、口のまわりが濡れていたり鼻水・くしゃみ・せきなどの症状はありません


あまりに情けない声で必死に鳴こうとする様子は、見ているこちらが切なくなる程ですが、今の先生に相談しても何でだろうねえ?という感じでした。
上記のような症状から何か考えられる病気はありますか?
リンパ腫の悪化でこのようになるのか、または衰弱するとこのようになることがあるのでしょうか?

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

抗がん剤は使用されておられないということですね。

猫ちゃんはもしかしたら糖尿病になっている可能性があります。下半身の痩せや末梢神経性の麻痺の症状、多飲多尿の症状が糖尿に一致します。

また瞬膜がでているのは脱水、あるは体調不良によるところが多いと思います。多尿により水分が失われているのだと思います。

また声がかすれるなどの症状は咽頭部のリンパ節が腫れている可能性があります。

鎮静下にて内視鏡で咽頭部をみればはっきりすると思いますが、治療としてはステロイドはすでに使用されておられますので、抗生剤や塩化リゾチウム、エンピナースなどの消炎剤の使用で治療で様子を見てみることになるかと思います。

尿検査をしていただき、尿糖陽性であれば糖尿病です。治療としてはインスリンの注射などが考えられます。ステロイドは尿糖を上げる方向に働きますので、中止したいところですが、リンパ腫の治療として使用されておられますので中止しづらいです。主治医の先生とどうするかよくご相談されることをお勧め致します。しかしインスリンでコントロールできるかどうかは試していただくことをお勧め致します。

質問者: 返答済み 3 年 前.

いつも素早いお返事ありがとうございます!!

「咽頭部のリンパ節が腫れている可能性」というのは、そこにもリンパ腫によるガンがあるということでしょうか?
急によく噛むような仕草とごはんを口からこぼすようになったのは、その腫れのせいも考えられますか?

糖尿病…私がヤクルトを上げていたのがもしかもして悪かったのかなと思い猫に申し訳ないです(泣)

尿検査は猫にとっても負担が少なそうなので、お願いしてみます。
腎不全だけでは、尿検査で糖が出ることはない、ということですね?


 

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

過去に声がかすれる猫ちゃんで、内視鏡検査で咽頭部のリンパ節を含む腫れが原因の場合がありました。その猫は幸いステロイドにて良化しましたしたが、猫ちゃんの口の中を確認していただいて問題が無い場合にはもっと奥の目視できない辺りになにか病変がある可能性がございます。

急に良く噛む、口からこぼすのは嚥下しづらいのかもしれません。一度先生に口の中を先ず診ていただいて異常が無いか確認されることをお勧め致します。場合によっては口内炎などが原因かもしれません。

 

ヤクルトで糖尿になったということではなく、恐らくデポメドロールが原因の一つではないかと思います。飼い主様が悪いわけではございませんし、リンパ腫の治療で抗がん剤以外での治療となりますとステロイドしかございませんので、避けがたい結果かと思います。

しかしまず尿検査をされて確認されることをお勧め致します。

 

腎不全だけで糖尿病になることは、腎臓が悪くなって尿糖が出る場合もあります。その場合は血糖値は正常値ですが、腎臓に問題があるので尿糖が出る場合です。

腎臓型リンパ腫の場合その可能性もあるかもしれませんので、尿検査にて尿糖陽性の場合には血液検査も追加でされることをお勧め致します。

糖尿病になりますと感染症に罹りやすくなりますし、口内炎などの炎症も起きやすいです。

その辺り考慮されて抗生剤の併用もご検討されることをお勧め致します。

 

質問者: 返答済み 3 年 前.

issafd3s先生ありがとうございます。


リンパ腫にはステロイドが必要だけど、そのために糖尿病に、、、治療って本当に難しいものですね。
私のあげたヤクルトのせいではないと仰っていただき、少しだけ気持ちが軽くなりました。


抗生剤は、「抗生物質」と同じでしょうか?
どういう時になのかわかりませんが、今の病院でもたまに注射されています。


内視鏡検査ってどこの病院でもできるものなのかな?と思ったのですが、口内炎の可能性もあるのならとりあえずお口の中を見てもらうことが大事ですね。



今日は時間的に病院に連れていかれなかったため、心配なので家にあった「尿糖検査用試験紙」をこれから試してみようかと思っています。(ちょうど食後数時間たっているので)


色調での判定
0~50mg/dL(- ~ ±)ほとんど尿糖なし
100mg/dL(+)少し尿糖あり
500mg/dL(++)多めの尿糖あり
2000mg/dL(+++)


という人間用のものなのですが、猫にも同じように使えますでしょうか?
猫だと人間とは基準が違いますか?

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

ご返事が遅くなり申し訳ございません。

抗生剤とは抗生物質と同じ意味で使わせていただいております。

抗生物質の種類やタイプによっては1日2回で使用するものや1日1回のもの、あるいは1回注射しますと2週間効くタイプ(コンベニアという製品です)もあります。一度先生に名前の確認をされることをお勧め致します。

声がかすれるとなりますとやはり声帯付近に問題がある可能性がございます。他には単に脱水など具合が悪いために声がかすれていることもあるかもしれません。

まず糖尿かどうか調べていただき、糖尿病だった場合にはその治療をされてみることをお勧め致します。口の中の状態の確認程度は麻酔なしでできると思いますので外来での診察時に先生に確認していただくことをお勧め致します。

猫用の尿糖試験紙はございません。人用を使っております。飼い主様のお持ちのものを使用していただいてよろしいかと思います。

特に基準の違いはございません。

質問者: 返答済み 3 年 前.

おはようございます!
お返事ありがとうございます。

人用のもので昨夜検査してみましたら、判定表で「100mg/dL(+)少し尿糖あり」に該当でした。
今の腎機能がかなり悪いことにより糖が出ることも多少考えられるかな?と思うと、想像していたより…でした(もっと高い3+とか出るかと思いました)

糖尿病だった場合インスリンでの治療がメインかと思いますが、飼い主が普段の生活で今してあげられること、食事など含め注意点がございましたらアドバイスをお願いします。

専門家:  issafd3s 返答済み 3 年 前.

ご返事ありがとうございます。

尿糖が1+だったということですね。今後数回測定されることをお勧め致します。

猫の場合血糖値が260-300位まで上昇すると腎臓が悪くなくても尿糖がでます。

真性糖尿病(腎臓が悪いのではなくインスリンの問題)の場合、本来ならば血糖値が食後に一気に上がらないように作られた食事 で糖コントロールやm/dなどの糖尿病患者用の食事を食べることが血糖値コントロールの上で重要です。しかし飼い主様の猫ちゃんの場合食が細いようなので療法食を無理に食べさせるよりは本人の欲しがる食事でも最初はよろしいかと思います。病院にサンプル食がありますので、一度試されてはいかがでしょうか。ドライタイプと缶詰があります。ドライタイプはサンプルがありますが缶詰はないので購入される必要があります。糖尿病になると感染を起こしやすくなりますので膀胱炎になっていないか潜血反応なども調べるとよろしいかと思います。

インスリンのお注射で血糖値をコントロールするにはどうしても血糖値を測定して調べる必要があります。打ちすぎると低血糖になるためです。何回か尿糖を測定されていつも尿糖陽性の場合には主治医の先生と相談してインスリンを打つか決められることをお勧め致します。

飼い主様が今お出来になることは水を切らさないこと、食事はとりあえず普段通りでよろしいかとおもいます。療法食は比較的おいしいとは思いますが、今の食事に少しずつ混ぜ込むようにして与えることをお勧めします。10日位かけて置き換えていくのが猫の負担にならずよいと思います。療法食のみだと食べない場合にはこだわらずに今までの食事と療法食を半々位で維持されても良いと思います。

今後ステロイドの投与を続けると尿糖の陽性が増えると思いますが、今まで通り続けるかどうかは主治医の先生のご判断によるところかと思います。

皮下点滴は排尿を促し血糖値を下げる効果がありますので、続けることをお勧めします。

猫ちゃんのおしりをきれいなタオルや布でやさしくやさしく拭いてきれいすることを心がけると感染のリスクが下がると思います。

糖尿の猫ちゃんが食事を食べなくなるとケトンがでてケトーシスやケトアシドーシスになります。そうなると入院して点滴することが必要になる場合がありますので食欲が無くなった場合すぐに先生に相談されることをお勧めします。

インスリンを使用する場合皮膚に注射するわけですが、種類はランタスでロードーズという注射筒で打つことをお勧めします。最初はごく低用量から開始されることをお勧めします。

インスリンを打つ場所を毛刈りして皮膚がみえるようにしてされると失敗のリスクが減ります。また脱水していると皮下に打ったインスリンの吸収が遅くなったりして効き目が良くない場合がありますので猫ちゃんの水和状態もいつも確認されることをお勧めします。

ユーザーの声:

 
 
 
  • 命が危ないから、すぐ病院に生きなさい、とご指導頂き、直ちに夜間診療に走り、尿道結石、並びに膀胱炎で、重篤な病状が見つかり、一命を取り止めました。本当に嬉しかったです。本日退院予定です。有難うございました。先生が、すぐ病院へ、とご指導して下さらなかったら、一日延ばしていたと思います。背中を押して下さった先生に大感謝です。 岐阜県大垣市 清水
< 前へ | 次へ >
  • 命が危ないから、すぐ病院に生きなさい、とご指導頂き、直ちに夜間診療に走り、尿道結石、並びに膀胱炎で、重篤な病状が見つかり、一命を取り止めました。本当に嬉しかったです。本日退院予定です。有難うございました。先生が、すぐ病院へ、とご指導して下さらなかったら、一日延ばしていたと思います。背中を押して下さった先生に大感謝です。 岐阜県大垣市 清水
  • 貴重なセカンドオピニオンをいただいた。 かかりつけ医師の診断結果を鵜呑みにしていたらペットは衰弱して死んでいた。このサイトでアドバイスを受けて、遠くでも良い医師の診断を受ける選択肢があることを知った。 今回のケースではギリギリ手遅れにならずに手術を受けることになった。地元に医師を軽んずる訳ではないが、別の専門医の意見を聞くことは重要と痛感した。 このサイトに出会えて良かった。かかりつけ医師の診断方法、投与薬、診断結果から技術不足を見抜いた。結局レントゲンをすれば原因はすぐわかることだったが、思い込みから実施しなかったと思われる。 いずれにせよ、このサイトの先生のアドバイスは納得のいく説明であった。 大阪府 別所
  • 緊急性があるな!!って思ったら仕事休んでも、夜の救急病院にでも行くと思いますが、あれ…!!何か様子がちょっと変か も…の状態が続き、仕事も忙しく、とにかく病院に 連れて行くのが大変!!!どうしようか迷いながら心配で仕事していても落ち着かない、もう一匹が病院に かかり2日間で五万、六万とお金がかかったばか り。そんな時ネットで調べていて、こ ちらにお世話になりました。救急では無く今の状態が飼い主の私自身が納得したかった。明け方でも夜中でも親切に対応して頂きそしていろんな症状も想定され納得しました。安心して仕事に出掛けれました。ありがとうございました。何かの時はまた利用させて頂きます。 東京都 藤田
  • まずは親身になって回答をして頂ける専門家であったこと。説明が簡潔でわかりやすく、質問者が気持ちの整理をしやすい配慮が伺えた。 岐阜県 石川
  • 短時間で的確なアドバイスを受けることができ、かつ、回答に対する質問に対しても直ちに真摯な回答が得られました。 大阪府高槻市 川嶋
  • 専門知識のある経験豊富な方に出会う機会のない人でも、このサイトで実現出来ることは素晴らしいことだと思いました。 専門家が辛抱強く回答をしてくださる姿勢にも感謝いたしました。 茨城県日立市 池田
 
 
 

専門家の紹介:

 
 
 
  • yasuyuki

    yasuyuki

    獣医師

    満足した利用者:

    258
    北里大院卒獣医学修士臨床経験20年以上
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/YA/yasuyuki/2011-8-27_24733_SN3A0090.64x64.JPG yasuyuki さんのアバター

    yasuyuki

    獣医師

    満足した利用者:

    258
    北里大院卒獣医学修士臨床経験20年以上
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/SH/shiratamaah/2011-8-29_12220_DSC0870.64x64.jpg shiratama_ah さんのアバター

    shiratama_ah

    獣医師

    満足した利用者:

    15
    勤務医として副院長を務めた後、都内で往診専門の動物病院を開院いたしました。
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/SP/spacevet1/2011-11-6_141713_2011kt.64x64.png 高橋 賢 さんのアバター

    高橋 賢

    獣医師、医学博士

    満足した利用者:

    8
    医学研究歴11年
  • http://ww2.justanswer.com/uploads/LO/loverai0210/2011-9-6_22472_shirtF1.64x64.JPG loverai0210 さんのアバター

    loverai0210

    獣医師

    満足した利用者:

    984
    動物病院に勤務しています。主に犬猫の診察をしております。
  • /img/opt/shirt.png japavet さんのアバター

    japavet

    獣医師

    満足した利用者:

    2447
    獣医臨床歴6年
  • /img/opt/shirt.png issafd3s さんのアバター

    issafd3s

    獣医師

    満足した利用者:

    1082
    北海道大学獣医学部卒業
  • /img/opt/shirt.png atlus302 さんのアバター

    atlus302

    獣医師

    満足した利用者:

    318
    臨床家
 
 
 

犬 についての関連する質問