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japavet
japavet, 獣医師
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満足したユーザー: 6510
経験:  獣医臨床歴6年
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10歳5ヶ月のラブラドールのオスです。 6月に健康診断をして、血液検査や心電図などの臓器の検査も異常はなく 健康

解決済みの質問:

10歳5ヶ月のラブラドールのオスです。
6月に健康診断をして、血液検査や心電図などの臓器の検査も異常はなく
健康ですと言われ、安心していた矢先
先週木曜日の夕方、散歩のあとに、いつもより元気がないのが気になりました
そして、その日の夜にソファーから降りるときにフラフラして伏せてしまいました
食欲は変わらずありましたが、元気がなくて心配になり
金曜日の朝に獣医さんに連れていき、血液検査、レントゲンで心臓が少し大きくなっているとのことで、
すぐに超音波検査をしたら、心のう水が溜まっている状態でした
その場で水を抜いてもらい 、抗生剤を1週間分いただいて様子を見ることになりましたが
元気がないのは変わらず、食欲は旺盛、排泄も外に出て歩いて自分でできます
日曜日の夜、息が苦しい感じがしたので、月曜日に獣医さんい行ったら
心のう水と、胸水も溜まってしまっていて
胸水は、かなりの量が出ました
エコーやレントゲンで腫瘍らしきものが見られないことと
出た水を病理検査しても、血液検査でも原因が特定できないとのことで
手術を勧められました
心のう水が溜まらなくなるように、膜を切る手術です。
原因が分からずに、このままのペースで水が溜まり、抜いていくのは
本犬にとっても、かなりキツイことなので
原因が分かって、心のう水が溜まらなくなるのなら
手術をしたほうがいいのかなと悩んでいます。
胸水を月曜日に抜いて、また今も少し呼吸が苦しいような感じがするので
また溜まってきているようです
明日、獣医さんい行く予定なのですが
手術することを決断していいものか。
食欲もあり、歩くこともできて、表情も悪くはありません
水が溜まって抜いてからは
だるそうなのと、食べる、排泄する、以外はずっと寝転んでいる
という状態です。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 
専門家:  japavet 返答済み 4 年 前.
こんにちわ。

ご質問ありがとうございます。

僕も手術はされたほうがいいと思います。
経験上、心嚢水がたまってしまう子はお薬ではコントロールすることが不可能なことがほとんどですし、貯留のスピードが徐々に早くなっていくのが一般的です。
それから、心嚢水貯留というのは命にかかわるものですので、定期的に抜いていても突然一気にたまってしまうと突然死する可能性も低くないと思ってもらった方がいいです。

ですので、僕もその状況であれば手術をお勧めするでしょうが、上に書いたような手術をしないデメリット以外に、一応手術のデメリットも書いておきます。
1.開胸手術
 これは開腹手術に比べ麻酔のリスクもある程度高く、あるいは術後の回復も少し時間がかかります。
2.完治させることができる可能性は高くない
 経験的に心嚢水がたまる子のほとんどは心臓に腫瘍があること が多いですし、ラブラドールちゃんという犬種、年齢的にも腫瘍はかなりあやしいと思います。
 その場合、取り除ければ取り除きますが、胸水もたまるということは、腫瘍性の胸膜炎を起こしている可能性も高いと思われます。
 ですので、たとえそれが取り除けたとしてもすでに胸膜への転移が起こっている可能性が高いです。
 それからワンちゃんの心臓の腫瘍は血管肉腫というものであることが多いです。
 通常脾臓の超音波検査をしていればわかりますが、これは脾臓が原発であることが多く、すでに脾臓にもともとあってそれが転移してきているものである可能性があるため、その場合は例え心臓のものを取り除けたとしても再発や他の部位から発生することが多いです。

といったデメリットもあります。
ですので、僕が手術を勧める理由は完治のためというよりはあくまで心嚢水貯留を防ぐ(心膜切開をすれば心嚢水貯留はしません。ただし胸水貯留は防げません)こと、突然死のリスクを減らすこと、それから原因の追及をすることになります。
原因次第では抗がん剤がある程度聞くものもありますので。

もう行ってもらっているかもしれませんが、手術前には脾臓の超音波もしてもらっておいた方がいいでしょう。
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