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japavet
japavet, 獣医師
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経験:  獣医臨床歴6年
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犬の要求鳴きについて相談です。 現在もうすぐ7か月になるトイプードルの男の子を昨年の11月から飼っています。現在フ

解決済みの質問:

犬の要求鳴きについて相談です。
現在もうすぐ7か月になるトイプードルの男の子を昨年の11月から飼っています。現在フランスに住んでおりブリーダーさんから迎えました。ブリーダーさん宅は田舎だったのですが、わたしは都市部に住んでいるので初めは少し騒音等が苦手なようでしたが今は慣れてきたようです。家の中では穏やかに過ごしています。

毎日の散歩や家でのしつけも欠かさず行い、しつけ教室にも通い、側脚訓練等を行っていますが、そちらの先生に相談しても治せない癖が要求鳴きです。
散歩中に立ち止ったり、ベンチで休んだりするときは必ずキュンキュンと鳴きます。注意しても、なだめても止めません。長時間その状態が続くと最終的には少しパニックになって噛んできます。今は体全体で覆ってパニックをなだめる方法をとっていますが効果はいまいちです。

正直なぜ鳴いてしまうのかわたしにも訓練士の先生も分からずにいます。担当の獣医師と訓練士に見てもらったのですが、犬の要求は必ずしも私に向けられているものではなく、尻尾も立っているので不安でキュンキュンと鳴いているというよりは興奮してパニックに近い状態になっていると考えた方がよいと言われました。
またその状態に陥ってしまうのが非常に頻度なので、必要に応じて精神安定剤を飲むようにと獣医師に処方されました。今までに2回ほど服用し様子を見ました が効果があまりなく、規定量で聞かなければ1/4量をずつ増やして最大2倍まで服用させて様子を見るようにと言われその通りに行いました。まだ犬も若いためこれ以上の量は服用できず、獣医師にわたしの希望があれば違うタイプの薬を勧めると言われています。

この犬はわたしにとって、本当に大切な存在で最初は薬の服用を勧められたときとても躊躇しましたが、結局効果はなく、これ以上の強い精神安定剤を使用することはまだ成熟していない心身への影響を考えるととても不安があります。
獣医師と訓練士の先生とのコミュニケーションも語学の壁が多少あり、今後の犬との生活を考えるとどうしたらよいのか分からずにいます。
わたしの希望としては、犬の個性を認めてきちんと彼も理解した形でおとなしくできるように、コミュニケーションを通した『しつけ』でこの問題に対処していきたいのですが、その場合はどのような方法が最善でしょうか?また夏に日本に一時帰国をするのでその時にも連れていきたいのですが今の状況だと地下鉄やバスなどに乗っただけで大騒ぎなので大変難しいです。
また本当に犬のことを考えるのなら、元々育っていた環境のようなのびのびした田舎に新しい飼い主を探した方が良いのかもとも思ってしまいます。

大変長くなってしまい申し訳ございませんが、ぜひプロの方ご意見・ご助力がいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
投稿: 4 年 前.
カテゴリ: 
専門家:  japavet 返答済み 4 年 前.
こんばんわ。

ご質問ありがとうございます。

あまり一般的には診ないようなケースですので、推測の域を出ませんが、一番可能性があるのは、人で言うパニック障害のようなものではないかと思います。

症状が出るのが散歩中立ち止まったりしたときのみで、それが徐々にひどくなるというのは、ワンちゃんがその時に何らかの不安を覚え、それが自分でコントロールできなくなるためにパニックに 陥って噛んでしまうということが考えられます。

その原因として考えられるのが、外で立ち止まったりしたときだけとなるとその時に周りにあるものが不安を掻きたてているものと思えます。
そうなると経過から胃中でそれほど接してこなかったような車や大きな建物、場合によっては都会の人が着ているものや身につけているものが不安要因になっている可能性があります。
おそらく歩いているときは歩くこと自体に夢中になっているために問題なくて立ち止まったときに急に周りのものや音が入ってきて不安になるということがあるのではないかと推測します。

これを防ぐ方法としては、
1.薬物療法
 向精神薬などで脳内セロトニンを増やすことで過度の不安を取り除く方法でやはり一番効果は出るかと思います。

2.サプリメント
 効果が出るまで時間がかかり、どれほど効果があるかは使ってみないとわからないという側面がありますが、副作用の心配がないので使いやすいです。
フランスで手に入るかはわかりませんが、アンキシタンという犬用のものを僕はよく使っていました。

3.行動療法
 これはしつけ教室に通ってられるのであればトレーナーさんと一緒に試されてもいいと思いますが、ワンちゃんは飼い主さんの指示を聞いているときが一番安心できる時間になります。盲導犬などが仕事中は周りの誘惑を断ち切ることができるのと同様に、指示を与えて周りを気にしなくさせるという方法です。具体的には散歩で少し休憩するときは常にコマンド(お座りや待てなど)をして飼い主さんの指示と飼い主さん自体へ注意をすべて向かせる方法です。これによって周りが気にならなくさらに安心が出来る可能性があります。もしお気に入りのおもちゃがある場合は、それを特別なおもちゃとして散歩の休憩中のみそのおもちゃで遊べるようにしてあげてもいいかもしれません。
とにかく、注意を集中できるなにかを作るという方法です。


僕はまずは3から(2の併用でもいいと思いますが)やられることを勧めします。
パニックに陥ることに慣れてしまうとよくはありませんので、最初はできる限りそういった状況に陥らないような散歩コースを選びながら徐々に慣れさせる必要があると思います。
質問者: 返答済み 4 年 前.

Japavet 先生

 

お忙しい中ご回答いただきどうもありがとうございます。

大変参考になりました。

 

ご回答の中で数点追加でご説明していただきたいことがございますので、よろしくお願いいたします。

 

まず第一に「パニック障害」の可能性ということですが、これは生活の中に大きなストレスを感じているサインなのでしょうか?

こちらの症状を調べた結果人間の場合ですとストレスや大きなショックなど後天的な要素が強いようですが、この子はうちに迎えてから(ブリーダーさん宅でも )大きな事故等、強い恐怖を感じるような体験はしたことがなく、迎え入れる前もブリーダーさんと相談し、キャンベルのテストを行い一番従順な性格の子を選びました。なので家ではおとなしく暮らせますし、元々どちらかというとおとなしい気質の子です。しかし、それは静かな環境に対してのものであり、今の生活の中でこういった行動を起こすということは、都会の生活に適応してきれないということなのでしょうか?それとも先天的な問題なのでしょうか?(音感シャイなど)

ただ人間が大好きなのでパニックになっている際には、しつけで矯正してある飛びつきをしながら人にじゃれ付いてしまいます。(家に訪問してきた人などにはしません)

アドバイスしていただいた行動療法も同じような方法を試していますが、信号待ち程度はだんだんとできるようになったのですが30秒を超える場合は周りに誰もいな い静かな場所でもキャンキャンと騒ぎ出します。注意をそらすためのツールにおやつを使っていたのですが、(家ではおもちゃで遊ぶが外では興味を引かないので)訓練士さんにはおやつをツールとして使うと「騒ぐ→おやつがもらえる」と勘違いする可能性もあるのでやめた方がよいと言われ今は言葉のみなのですが、おやつに対しての反応がとても良いのでそれをきっかけにしたい気持ちもあります。

『鳴く前に指示→指示に従う→エサがもらえる』もしくは『泣き止む→エサがもらえる』等の正の関連付けをしていくために効果的なタイミングまたはポイントなどがあれば教えていただけますか?

そしてパニック陥ることに慣れさせないとのことですが、もしそのような状況になってしまった場合どのように対処し、平常心を取り戻させればよいのでしょうか?(歩けば結構すぐに戻りますが、今度の夏に飛行機で日本に一時帰国の際に連れて帰りたい気持ちがあり、公共の交通機関内など歩き回れないケースもあるので)

 

また次に薬物療法に関して、精神的・肉体的に何か悪影響が及ぶのではないかとも心配しております。近所に2歳のシェパードの男の子がいるのですが、その子もやんちゃすぎるという理由で精神安定剤を日常的に服用しています。そちらのお宅には3匹の大型犬がおり、みんなおとなしいのですが、そのシェパードの子だけはおとなしいというよりも老犬のように元気がなく、どこかうつろに感じます。飼い主の方に聞いたところ毎日服用させているとのことでした。

薬物療法に関して、ただ単に犬が不安を感じにくくなるだけならいいのですが、元気がなくなり運動量が少なくなる、思考すること自体をストップしてしまう、日常的に服用していかなければならない(まだ子犬の年齢なのに人為的にうつろな状態で今後の生涯を過ごさせる)等の懸念もあり

、獣医師の立場としての薬物服用のメリット・デメリット、副作用の可能性などについてお聞かせください。

 

大変長々と失礼いたします。ご助言下さったサプリメント、さっそく探そうと思います。今はレメディというアロマを使っているので併用できるか獣医さんに相談してみます。

 

 

専門家:  japavet 返答済み 4 年 前.
返信ありがとうございます。

現在の所、動物での精神病に関してははっきりとした研究がなされているわけではないので(やはり自覚症状が分からない動物での精神病の解明はかなり困難です)、それがどのようなことが原因で起こるのかについては推測で しかないですし、人のそれと同じかどうかもわかりませんが、やはり症状の出方からすると、不安感に対する坊行反応が弱いため、ある特定の不安に対して制御が効かなくなり、パニックを起こすというのが一番可能性があるかと思い、パニック障害という言葉を使わせていただきました。

やはりおそらくは外の環境のどこかに漠然とした不安感を抱いているものと思えます。
その原因は先天的にセロトニンなどの分泌不全がある場合もありますし、把握できていない過去のトラウマがある可能性もあるかと思います。

鳴く前に指示→指示に従う→エサがもらえるに関しては少しずつ間隔を延ばしていく方法がいいでしょう。
鳴くようなタイミングや鳴く前のサイン(そわそわする、落ち着かないなど)があればそのサインが出た瞬間を見逃さないようにしてもらい、やはり鳴かせないというのが一番の方法だと思います。
鳴いてから鳴きやむまで待ってしばらくしてからというのも方法の一つですが、やはり鳴くこと自体(パニックになること自体)になれないようにするのが一番です。
それから鳴いてしまった場合は、なきやんでしっかりアイコンタクトが数秒間できてからにしてください。

薬物療法に関しては、薬の種類によって異なってきます。
おそらくそのシェパードちゃんの場合は軽い鎮静薬のようなものを使われているのだと思います。
その場合は、鎮静、沈鬱状態に陥ることが多いです。
一般的な抗鬱剤のようなものの場合も、そのようなことになることがありますが、用量がそれほど高くなければあまり多くありません。
抗鬱剤の多くが、セロトニンを増やして抗不安作用を示すことで不安感を和らげますので、穏やかになることは多いです。
それ以外の副作用としては肝臓に負担になることもありますが、それほど負担が強い薬ではありません。

それからフラワーレメディはとてもいい抗不安のツールです。
副作用もほとんどないのでもしやられている先生があられるのであれば相談することはとてもいいと思います。
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  • 命が危ないから、すぐ病院に生きなさい、とご指導頂き、直ちに夜間診療に走り、尿道結石、並びに膀胱炎で、重篤な病状が見つかり、一命を取り止めました。本当に嬉しかったです。本日退院予定です。有難うございました。先生が、すぐ病院へ、とご指導して下さらなかったら、一日延ばしていたと思います。背中を押して下さった先生に大感謝です。 岐阜県大垣市 清水
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  • 貴重なセカンドオピニオンをいただいた。 かかりつけ医師の診断結果を鵜呑みにしていたらペットは衰弱して死んでいた。このサイトでアドバイスを受けて、遠くでも良い医師の診断を受ける選択肢があることを知った。 今回のケースではギリギリ手遅れにならずに手術を受けることになった。地元に医師を軽んずる訳ではないが、別の専門医の意見を聞くことは重要と痛感した。 このサイトに出会えて良かった。かかりつけ医師の診断方法、投与薬、診断結果から技術不足を見抜いた。結局レントゲンをすれば原因はすぐわかることだったが、思い込みから実施しなかったと思われる。 いずれにせよ、このサイトの先生のアドバイスは納得のいく説明であった。 大阪府 別所
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