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arinko
arinko, 獣医師
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満足したユーザー: 186
経験:  コンパニオンアニマルの臨床医療を16年しています。
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14歳オス猫です。腎不全で一日おきに自宅で皮下点滴と増血剤と食事は薬用腎臓サポートのものを食欲増進剤を使いながら食べ

質問者の質問

14歳オス猫です。腎不全で一日おきに自宅で皮下点滴と増血剤と食事は薬用腎臓サポートのものを食欲増進剤を使いながら食べさせています。そろそろ三ヶ月くらいになります。   貧血 がひどくなり一週間前輸血をしました

腎臓の数値は少し下がったのですが貧血がひどくこのままさがると危ないといわれています。
食欲増進剤もあまり猫の体にはよくないと重いつらいです。
輸血も一瞬の気休めのようですし費用nもかなりかかっていて家賃滞納しながらの治療です。(苦笑) 
市販のキャットフード缶は増進剤をつかわなくてもたくさんたべます。 
たんぱく質が良くないということであげられません   
貧血にわ食べた法が良いと思い増進剤も効き目があまりよくなくなってきている今缶ずめをあげようか悩みの日々です。何か少しでも良い食事の方法などありますか ほかなんでもアドバイスいただけたら嬉しいです。愛情と誠意ある素晴らしい先生だと聞きご相談いたしました。よろしくお願いします。

渋谷区 紙子幸子
渋谷区
投稿: 5 年 前.
カテゴリ: 
専門家:  arinko 返答済み 5 年 前.
こんにちは。

腎臓は体の老廃物を尿と共に排泄するだけでなく、体の水分調節や血圧調節、骨随に赤血球を作るようにうながすホルモン(エリスロポエチン)の分泌などを行なっています。
慢性腎不全になると 最初に水分調節が出来なくなり 体内に水分を蓄えることが出来にくくなります。これによって 薄い尿をするようになり 体内の水分の減少により飲水量が増えます。
次第に体内の老廃物(特に血中尿素窒素=BUN)の排泄量が追いつかなくなり、BUNの上昇し、結果 体内の浸透圧が高くなり細胞レベルで脱水症状になるので 更に飲水量が増加します。このBUNがかなり高値になると 尿毒症という状態になり 気だるさや食欲不振 嘔吐などの症状がでます。
また、腎不全によりエリスロポエチンの分泌が減少や停止が生じ 骨随で赤血球が作られなくなるのです。

腎臓という臓器は再生能力が極端に乏しいので、慢性腎不全が完治することは難しく、ヒトの医療では人工透析や腎臓移植といった方法もありますが、残念ながら現在の獣医医療ではほとんど不可能で、治療方法は 弱った腎臓と今後上手に付き合っていく治療になります。

現在投薬している食欲増進剤がどのようなものを使用しているのかわかりませんが、もし ペリアクチンというものでしたら 他の食欲増進として使用される薬より安全性は高いです。
他に食欲を持たせるために 食餌を人肌位に温めたり、ネギ類やニンニクなどを使っていないスープの素を薄めて霧吹きで振り掛けてニオイ付けをするなど工夫をしてもいいでしょう。
食事に関しては、ご存知のようにタンパク質が少ない方がイイのですが、ミネラルのリンも少ない物がイイのです。
タンパク質は肝臓で代謝されると尿素が産生されます。その尿素の産生量少なくするためです。
また、慢性腎不全により 偽上皮小体(副甲状腺)機能低下症という高リン血症になりやすくなるので、リンの少ない食事がイイのです。ただし、ネコはこのリンが多く含まれる食餌に嗜好性を持つようで、腎臓障害用の食餌を好まない理由です。
ただし、患者が飢えない事が大事なので、始めは療養食と一般食を混ぜて 時間をかけて徐々に療養食の割合を増やし あせらず 切り替えてあげてください。
療養食はロイヤルカナンの腎臓サポートだけでなく、ヒルズのk/dやスペシフィックのFKW・FKD、ドクターズケアのキドニーケアなどいろいろ種類がありますので変えてみるのも方法です。

貧血に対しては輸血が一番効果的ですが、輸血した赤血球にも寿命があるので、しばらくすると また貧血が生じます。ヒトの合成エリスロポエチンの使用も選択の一つです。しかし、即効性が無く、全ての子に反応があるわけではありません。そして 反応があったとしても、反復投与が必要で、多くが投与回数と共に反応が悪くなります。そして一番の問題は薬代が高めです。この薬の使用するか否か、そして使用する場合 その薬の使用時期はかかりつけの先生と相談してください。

追加の治療方法として、コバルジンなどの内服薬の使用です。この薬は薬用活性炭の様なもので、腸の壁から尿素窒素を吸着させて糞便と共に体外に出してしまうものですから この薬は体内に吸収されず 副作用がほとんどありません。あるとすれば相当な量を一気に与えたら 下痢や便秘が起きるかもしれません。
他に、ACE阻害薬という心臓の薬も使用する価値があり、腎不全になると高血圧になりやすく、その血圧を整え、腎臓の負担を減らし 排尿を促すものです。

水分補給は大事なので、常に清潔な水が飲める状態にしてください。そして、今までどうり皮下点滴は続けてください。

これからのこの子と飼い主さんの生活が長く続く事を祈っています。